【2026年最新】媒介契約の「専任と一般」どっちがいい?違いとデメリットを宅建士が徹底解説

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結城ゆり不動産知識担当ライター/宅地建物取引士
宅建士として不動産の法律・制度に精通しています。難しい内容もできるだけわかりやすく、ときには「へえ!」と思ってもらえるような視点でお伝えするのが得意です。ボードゲームと雑学ポッドキャストをこよなく愛する、付箋だらけの本に囲まれたライターです。

不動産を売却しようと決めたとき、最初に直面する大きな壁が「媒介契約」の選択です。

不動産会社の担当者から「ぜひ専任で任せてください!」と熱心に勧められ、「本当にそれが自分にとってベストなの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、媒介契約の選び方に「絶対的な正解」はありません。しかし、物件の特徴やオーナー様の性格によって「明確な相性」は存在します。

今回は、宅建士である私、結城ゆりが、一般媒介と専任媒介の違いはもちろん、不動産会社がなぜ専任を勧めたがるのかという裏事情まで、中立的な視点でぶっちゃけて解説します。読んだ後には、自信を持ってハンコを押せるようになっているはずですよ!

媒介契約は「どっちがいい?」結論は物件と状況で決まります

「一般と専任、結局どっちがいいの?」という質問をよくいただきますが、私はいつも「あなたが何を優先したいかによります」とお答えしています。

まずは、3種類の契約形態をパッと比較してみましょう。

3種類の媒介契約(一般・専任・専属専任)早見表

項目一般媒介専任媒介専属専任媒介
依頼できる社数何社でもOK1社のみ1社のみ
自己発見取引OKOK禁止
レインズ登録任意(推奨)7日以内5日以内
販売状況報告義務なし2週間に1回以上1週間に1回以上
契約期間通常3ヶ月3ヶ月以内3ヶ月以内

迷ったらこれ!「一般媒介」が向いているケース

「一般媒介」の最大の特徴は、複数の会社に同時に売却を依頼できる「自由さ」です。以下のような方は一般媒介が向いています。

  • 人気エリアの物件を売る場合:豊洲や勝どきなど、需要が非常に高いエリアのマンションであれば、各社が競い合って買主を探してくるため、一般媒介でも早期売却が期待できます。
  • 不動産会社を1社に絞りきれない場合:どこが良いか判断がつかない時、まずは3社程度と一般媒介で契約し、対応の良さを見てから1社に絞るという使い方も賢い選択です。
  • 近所に知られずにこっそり売りたい場合:レインズ(不動産業者間のネットワーク)への登録が任意のため、露出をコントロールしやすい面があります(ただし、売却のチャンスは減ります)。

実は効率的?「専任媒介」が向いているケース

一方で、不動産実務において最も多く選ばれているのが「専任媒介」です。

  • 手厚い売却サポートを受けたい場合:窓口が1社に絞られるため、担当者は「自社で決めなければ」という責任感を持ちます。ハウスクリーニングや設備保証などの付帯サービスは、専任契約が条件になっていることが多いです。
  • やり取りをシンプルにしたい場合:複数社と契約すると、各社からの報告や内見調整がバラバラに来て大変です。忙しい方には、窓口を一本化できる専任が非常に楽です。
  • 売却が難しい、または急いでいない物件:手間がかかる物件こそ、一社の担当者が腰を据えて戦略を練る必要があります。

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【徹底比較】媒介契約3つの違いとメリット・デメリット

ここからは、各契約の「良いところ」と「注意点」を深掘りしていきましょう。意外と知られていない落とし穴についても触れていきますね。

一般媒介契約:複数社に依頼できる自由度が最大の武器

メリットは、なんといっても「囲い込み」のリスクがほぼゼロになることです。複数の会社が広告を出すため、市場に情報が広く行き渡ります。

デメリットは、不動産会社の「広告費」が削られやすい点。他社で決まってしまう可能性があるため、多額の広告予算を投じにくいという心理が働きます。

専任媒介契約:窓口を一本化して手厚いサポートを受ける

メリットは、担当者との信頼関係を築きやすいこと。定期的な報告義務(2週間に1回以上)があるため、今の状況がよく分かります。

デメリットは、担当者の能力に売却スピードが左右されること。もし担当者が力不足だった場合、3ヶ月間の契約期間が無駄になってしまうリスクがあります。

専属専任媒介契約:最も拘束力が強いが報告頻度はNo.1

専任媒介と似ていますが、より拘束が強くなります。最大の特徴は、報告義務が「1週間に1回以上」と非常に細かいこと。

デメリットは、次に説明する「自己発見取引」が禁止されている点です。

意外と知らない「自己発見取引」の落とし穴

自己発見取引とは、親戚や知人など、自分で買主を見つけてくることです。

一般媒介や専任媒介では、自分で見つけた買主と直接(または別の会社を介して)契約できますが、専属専任媒介ではこれが禁止されています。もし自分で買主を見つけても、必ず契約した不動産会社を通さなければならず、仲介手数料が発生します。「ひょっとしたら親戚が買うかも」という可能性があるなら、専属専任は避けるのが無難です。

不動産会社が「専任」を強く勧める本当の理由と対策

さて、ここが皆さんが一番気になっている部分ではないでしょうか。

「なぜ、どの会社も『専任』ばかり勧めてくるの?」

実は、そこには不動産会社の切実な本音があるんです。

なぜ「一般で」と言うと渋い顔をされるのか?(不動産会社の本音)

不動産会社にとって一番怖いのは、多額の広告費を使い、何組も内見案内をした挙句、「他社で決まったので手数料はゼロです」と言われることです。

専任契約であれば、自社が窓口になることが保証されるため、会社としても安心して広告費を投入でき、営業担当者も全力で動くことができます。つまり、「ボランティアになりたくない」というのが正直なところなんです。

囲い込みリスクを回避するためにチェックすべきポイント

専任契約の最大の闇が「囲い込み」です。自社で買主も見つけて手数料を両方から取ろう(両手仲介)とするあまり、他社からの紹介を断ってしまう行為です。

これを防ぐには、「レインズの登録証明書」を必ず受け取り、さらに「内見予約の状況」を細かくヒアリングすることが重要です。

誠実な会社を見極めるための「逆質問」リスト

専任契約を結ぶ前に、担当者にこう聞いてみてください。

「他社から問い合わせがあった場合、具体的にどのように情報を共有してくれますか?」

「もし1ヶ月売れなかった場合、どんな戦略変更を考えていますか?」

ここで具体的な回答が返ってこない会社は、専任で任せるのは少し危険かもしれません。


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【FAQ】媒介契約でよくある疑問・悩みへの回答集

ここでは、現場でよくお客様から聞かれる質問に、Q&A形式で答えていきますね。

不動産オーナー

一般媒介だと不動産会社のやる気がなくなるって本当?

結城ゆり

半分本当で、半分ウソです。人気物件なら「他社に取られる前に!」と必死になりますが、売却に時間がかかりそうな物件だと、どうしても優先順位が下がってしまう傾向はあります。

不動産オーナー

途中で契約形態を切り替えることはできる?

結城ゆり

可能です。一般から専任への切り替えはいつでも喜んで受け入れられます(笑)。逆に専任から一般へ切り替える場合は、3ヶ月の契約期間満了のタイミングで行うのがトラブルがなくスムーズです。

不動産オーナー

契約期間の「3ヶ月」が終わったらどうなる?

結城ゆり

自動更新はされません。再度書類にサインして「更新」するか、契約を終了するかを選べます。もし3ヶ月経っても売れず、担当者に不信感があるなら、ここで会社を変えるのも一つの手です。

不動産オーナー

専任契約なのに全然内見が入らない時の対処法は?

結城ゆり

まずは「価格設定」と「広告の質」を疑いましょう。写真が綺麗か、ネット広告の露出量は十分かを確認し、改善が見られないなら一般媒介への切り替えや他社への変更を検討してください。

不動産オーナー

一番高く売れる契約はどれ?

結城ゆり

契約形態よりも「担当者の提案力」と「市場価格の把握」が重要です。ただ、戦略的に高値を狙うなら、じっくり腰を据えて販売計画を立てられる「専任」の方が、交渉のコントロールはしやすいと言えます。

不動産オーナー

レインズ(REINS)への登録はなぜ重要なの?

結城ゆり

全国中の不動産会社があなたの物件情報を見られるようになるからです。登録されることで、あなたが契約していない会社の営業マンも「あ、この物件お客さんに紹介しよう!」となるわけです。チャンスを最大化するための必須ツールですよ。

まとめ|後悔しない媒介契約選びのチェックリスト

いかがでしたか?媒介契約の違い、意外と奥が深いですよね。

最後に、選び方のチェックリストをまとめました。

  1. 物件に自信がある(人気エリア)なら「一般媒介」から試す
  2. 忙しくて手間を省きたい、手厚い保証が欲しいなら「専任媒介」
  3. 親戚などが買う可能性があるなら「専任媒介」までにする(専属はNG)
  4. 会社の本音を理解した上で、信頼できる担当者を選ぶ

スタートラインからのアドバイス:誠実なパートナー選びが一番の近道

結局のところ、どの契約を選んでも「動くのは人」です。専任だから売れる、一般だから売れないということではなく、あなたの利益を第一に考えて動いてくれる会社かどうか。 私たちスタートラインは、湾岸エリアを中心に、オーナー様の状況に合わせた最適なプランを正直にご提案しています。「どっちがいいか、まだ迷っている」という段階でのご相談も大歓迎です!

「一般媒介」と「専任媒介」、どちらがあなたにとっての正解か、まだ迷っていませんか?
私たちスタートラインは、湾岸エリアでの豊富な実績をもとに、お客様の物件と状況を中立的な視点で分析し、正直なアドバイスをさせていただきます。