東京都中央区のシンボルの一つであった築地市場の跡地。その広大な跡地を舞台にした再開発事業は、2026年の今年、いよいよ本格的な着工期を迎え、国内外から極めて高い注目を集めています。それに伴い、築地やその周辺エリア(東銀座、新富町、勝どきなど)にマンションや小規模ビル、軍用地などの不動産を所有しているオーナー様の間では、「これから周辺の資産価値はどこまで上がるのか」「再開発が完了するまで保有し続けるべきか、それとも今が売り時なのか」という疑問や議論が非常に活発になっています。
特に、江東区や中央区の湾岸エリアにお住まいで、かつて購入した築地周辺の投資用マンションや家族から受け継いだビルをお持ちのオーナー様にとっては、今回の再開発は資産ポートフォリオを大きく左右する一大転機です。ネットニュースなどでは「スタジアム建設で街の価値が爆発的に向上する」といったポジティブな話題が目立ちますが、不動産の出口戦略においては、楽観的な情報だけを頼りに意思決定を行うのは非常に危険です。
本記事では、築地エリアに密着して日々数多くの不動産取引をお手伝いしている「スタートライン 築地聖路加通り店」の最前線の知見を交えながら、築地跡地再開発の最新スケジュール、周辺のマンション・不動産相場へのリアルな影響、そして「再開発完了まで待つべきか、今が売り時なのか」というオーナー様が最も知りたい分岐点について、誠実かつ論理的に解説します。
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【2026年着工】築地市場跡地再開発の最新スケジュールと決定概要
まずは、不動産オーナーとして必ず押さえておくべき「築地市場跡地再開発」の基本計画と、2026年現在の最新スケジュールを整理しておきましょう。

築地市場跡地は約19ヘクタール(東京ドーム約4個分)という、都心一等地に残された最後の超大規模な再開発エリアです。東京都が公募した事業者グループ(三井不動産を代表企業とするグループ)による開発計画が本格的に始動しており、2026年中に着工、2030年代前半の開業を目指して段階的に工事が進められます。
この再開発プロジェクトの核となるのは、約5万人を収容可能とする全天候型の「マルチスタジアム」です。スポーツイベントだけでなく、世界規模のアーティストによるコンサート、国際展示会(MICE)などに対応する最新鋭のエンターテインメント拠点となります。さらに、ライフサイエンス分野の研究開発拠点や、世界最高水準の国際ホテル、賃貸住宅、大規模な商業施設、そして隅田川の水運(舟運)を活かした広大な「水辺の広場」などが一体となって整備される計画です。
また、この巨大な再開発を支えるインフラとして、築地から臨海部を経由して東京駅方面を結ぶ「臨海地下鉄」の新駅設置構想も具体化に向けて動き出しています。これまでの「築地駅=東京メトロ日比谷線」という単一の交通利便性から、都心および湾岸の主要エリアを結ぶ一大交通ハブへと変貌を遂げるポテンシャルを秘めています。
この再開発によって、単に「きれいな建物ができる」というレベルを超え、築地エリアに世界中から観光客やビジネスパーソン、研究者が集まるようになることが期待されています。人流が劇的に変わり、街のポテンシャルが根底から底上げされること。これが、周辺不動産に影響を与えるすべての源泉となります。
築地跡地再開発が「周辺のマンション・不動産相場」に与える3つのプラス影響
築地市場跡地の再開発は、周辺の不動産相場(マンション・ビル・土地など)に対して、極めて強力なプラスのインパクトをもたらすことは間違いありません。具体的には、以下の3つの側面から資産価値に好影響を与えます。
1つ目は、交通利便性とエリア内の回遊性の劇的な向上です。築地エリアはもともと銀座まで徒歩圏内という優れた立地にありながら、隅田川や旧築地市場の広大な敷地によって、一部の動線が寸断されている側面がありました。しかし、再開発によって歩行者デッキや広場が整備され、隅田川対岸の勝どき・豊洲エリアや、浜離宮恩賜庭園側とのアクセスがシームレスにつながります。さらに臨海地下鉄の実現性が高まることで、将来的な「駅チカ」「複数路線利用可能」という価値が、現在の周辺マンションやビルの査定評価において強力なプラス査定因子として働きます。
2つ目は、エリア全体のブランド力向上に伴う「賃料相場の底上げ効果」です。世界的なホテルブランドの進出や、ライフサイエンス拠点(外資系企業や研究機関の入居を想定)の誕生により、築地周辺には高所得者層のビジネスパーソンや外国人駐在員が多く流入することになります。これにより、周辺の分譲マンションに対する賃貸需要、あるいは小規模ビルにおけるオフィス・店舗テナントの需要が飛躍的に高まります。需要の増加は賃料相場を押し上げ、最終的に収益物件としての「収益還元価値」を高める結果に直結します。
3つ目は、良好な住環境および商業ポテンシャルの維持です。大規模再開発が近くで行われると、一時的な騒音などの懸念はありますが、中長期的には周辺一帯の治安や街並みの美しさが向上します。特に築地・東銀座・新富町周辺は、銀座の華やかさと下町の落ち着きが共存する希少なエリアです。再開発によって先進的なエンターテインメントや商業利便性が加わることで、ファミリー層からシニア層、富裕層にいたるまで「住み続けたい、所有し続けたい」と思わせる強いブランドが確立されます。
現場のリアル。築地聖路加通り店に寄せられるオーナーの相談事例と成約動向
ここで、インターネット上の一般的なニュース記事では決して得られない、築地エリアの「最前線のリアルな状況」をご紹介します。築地周辺の不動産取引を専門的に行う「スタートライン 築地聖路加通り店」の現場における、2026年現在の生の情報です。

まず、売買成約価格の推移と問い合わせ動向についてです。再開発計画がより具体的になり、着工のニュースが報じられるようになってから、築地周辺の中古マンションおよび小規模ビルの問い合わせ数は高水準を維持しています。特に「再開発の恩恵を最も直接的に受ける物件を探している」という個人投資家や、国内の富裕層、そしてアジア圏を中心とした海外投資家からの買い要望が、築地聖路加通り店に非常に多く寄せられています。
実際、周辺の築10年〜15年前後の中古分譲マンションでは、平米単価および坪単価がここ数年で段階的に上昇しており、直近の成約事例でも過去最高値圏を推移しているケースが散見されます。「スタートライン築地聖路加通り店調べ(2026年4月時点)」のデータによると、特に日比谷線「築地」駅、有楽町線「新富町」駅のダブルアクセスが可能なエリアの中古マンションは、売出しから成約にいたるまでの期間が極めて短くなっているのが特徴です。
一方で、不動産をお持ちのオーナー様から寄せられる相談内容にも、明らかな変化が見られます。以前は「古くなったからなんとなく手放したい」「相続対策で」といった受動的な相談が主流でしたが、最近では以下のような具体的かつ戦略的な相談が急増しています。
- 「築20年を過ぎた中央区の分譲マンションを1室持っているが、再開発が完成するまで賃貸で持ち続けるべきか、それとも価格が上がっている今、売却して手元の資金を整理すべきか」
- 「築地周辺の雑居ビルを所有しているが、再開発で周辺のテナント需要が変わる中、修繕を行って保有し続けるべきか、あるいは大手に売却して買い替えるべきか」
このような相談に対して、私たちは「単に持ち続ければ絶対に得をする」という一律のアドバイスはいたしません。なぜなら、市場にはすでに再開発の期待感が相場として相応に先回りして反映されているからです。現場の買い手の熱量がピークに達している「今」だからこそ、客観的なデータに基づいてご自身の物件の立ち位置を見極める必要があります。
「私の物件も、この波に乗れているのだろうか?」と思われたオーナー様へ。再開発の期待値が現在の相場にどう反映されているか、地元の取引実績からシミュレーションしてみませんか。
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「再開発完了の2030年代まで待てば、もっと高く売れる」の落とし穴
多くの不動産オーナー様、特に投資用物件をお持ちの方は「再開発が完成して街が最も盛り上がる2030年代まで待ってから売るのが、一番高値で抜けられるはずだ」と考えがちです。しかし、不動産運用のプロフェッショナルとして、また元銀行員の融資担当者としての冷徹なデータ分析の視点(三枝隆の視点)を交えてお伝えすると、この考え方にはいくつかの重大な「落とし穴」が存在します。

第1の落とし穴は、現在の不動産価格には「将来の再開発の期待値」がすでに先んじて織り込まれているという事実です。不動産市場は非常に効率的であり、開発計画が発表され、施工会社や大枠が決定した段階で、将来の価値向上を見越した価格形成(織り込み)が行われます。つまり、2030年代の完成を待たずとも、すでにかなりの部分が現在の高い相場に反映されているのです。完成した時点では、むしろ「材料出尽くし」となり、相場が落ち着くか、あるいは世界的な経済環境の変化によってピークを過ぎている可能性すら考えられます。
第2の落とし穴は、マクロ経済の不確実性と保有コストの上昇リスクです。2020年代後半から、日本の金融政策の転換(金利上昇リスク)が現実味を帯びています。金利が上昇すれば、買い手側の住宅ローン負担が増加し、投資家の期待利回りは高くなるため、結果として不動産価格には下押し圧力がかかります。また、近年の人手不足や原材料費の高騰により、建物の維持管理コストや大規模修繕工事の費用は、2030年代に向けてさらに高騰していくと推測されます。再開発完成まで10年近く持ち続ける間に、上昇する修繕積立金や管理費、そして金利上昇リスクをご自身の資産で抱え続けることの合理性を、一度天秤にかけるべきです。
第3の落とし穴は、エリア内の局所的な供給過多による競合リスクです。再開発に伴い、周辺やエリア内には新築のタワーマンションや、最新の設備を備えたオフィスビル、洗練されたテナントビルが供給されます。築地再開発の恩恵を最重要視する買い手やテナントの目は、当然ながらそれらの「新しい物件」に向きやすくなります。そうなると、築30年を超えた周辺の中古マンションや、エレベーター設備などが古い小規模な雑居ビルは、利便性の向上という恩恵を受ける一方で、周辺の最新スペック物件との激しい競争に晒され、思ったように賃料を上げられない、あるいは売却時に指値(値引き)を厳しく要求されるといった事態に陥るリスクがあります。
もし「築年数がいくら経っても、再開発さえ完成すればどんな物件でも無条件で右肩上がりに値上がりする」とお考えであれば、それは不確実な未来に賭ける非常にリスクの高い予測と言わざるを得ません。液状化対策を含めたインフラや利便性の恩恵を100%価格に転嫁できるのは、一部の極めて立地の良いランドマーク性の高い物件に限られます。それ以外の物件においては、むしろ市場が期待感と低金利の余韻で沸いている「今」こそ、最も好条件で売却(出口)を迎えられるチャンスである可能性が高いのです。
築地周辺不動産を「今売却すべき人」と「保有・賃貸経営を続けるべき人」の分岐点
では、具体的にどのような条件の物件であれば「今が売り時」であり、どのような物件であれば「保有を継続すべき」なのでしょうか。オーナー様の所有状況や目的に応じた明確な分岐点を整理しました。
【今、早期の売却(出口戦略)を検討すべき人】
- 築20年以上の分譲マンションを1室単位で所有している方 築古になればなるほど、周辺に新しく供給される築浅マンションとの賃貸・売買競合が不利になります。また、修繕積立金の値上げや一時金の徴収が本格化する前に、現在の高い相場水準で利益を確定(キャッシュアウト)させ、別の成長エリアや別のアセットクラス(築浅物件など)へ組み替えることが賢明です。
- 小規模な雑居ビルや1棟アパートを所有し、老朽化対策に悩んでいる方 建築資材高騰により、1棟ビル・アパートの大規模修繕費用や建て替え費用は高騰し続けています。再開発の期待値によって「土地としての価値(ポテンシャル)」が極めて高く評価されている今のうちに、土地値ベース、あるいは開発素地としてデベロッパーや富裕層投資家に高値で売却するのが最も効率的な資産防衛になります。
- 手元の資金調達を行い、ポートフォリオのリバランスを図りたい投資家の方 低金利時代に仕込んだ物件を売却し、自己資金を厚くして次の不動産買い控え期(金利上昇局面での買いチャンス)に備えたい方にとっては、築地エリアは今最も流動性が高く、プレミアム価格がつきやすい一等アセットです。
【保有・賃貸経営を優先し、じっくり待つべき人】
- 再開発エリア至近の超一等地に、築浅の1棟マンションやビルを低金利で保有している方 すでに強固なテナントが長期入居しており、かつ金利が長期固定でロックされているような物件であれば、慌てて売却する必要はありません。再開発に伴う人流の変化や賃料上昇の果実を、インカムゲイン(家賃収入)としてダイレクトに受け取りながら、次のピークを見定める戦略が有効です。
- ご自身の居住用(実家など)として使用しており、売却後の住み替え先にこだわらない方 資産価値の上下にかかわらず、利便性の向上した築地という街の素晴らしい住環境を生涯にわたって享受すること自体が、最大の所有メリットとなります。この場合は、目先の相場変動に惑わされず、大切な資産として守り続けるのが合理的です。
このように、所有されている物件の構造、築年数、ローンの状況、そしてオーナー様ご自身のライフプランや財務状況によって、進むべき道は180度異なります。大切なのは、周囲の「再開発フィーバー」に流されることなく、ご自身の物件における「個別具体的な収支シミュレーション」を行うことです。
まとめ:築地跡地の未来予想図を描きながら、賢いアセットマネジメントを
2026年に本格着工を迎えた築地跡地再開発は、中央区、ひいては東京都全体の魅力を世界水準へと高めるエポックメイキングなプロジェクトです。しかし、周辺に物件を所有するオーナー個人にとってのアセットマネジメント(資産管理)においては、「街が完成するまで待つこと」が必ずしも最高値での売却、あるいは最適解になるとは限りません。
期待値が相場を押し上げ、国内外の投資家からの買い意欲が極めて旺盛な「今」というタイミングは、数ある戦略的出口の中でも非常に魅力的な選択肢の一つです。将来の金利上昇リスクや建物老朽化に伴う維持費用の高騰といった現実的なリスクを直視し、保有と売却のバランスを冷徹に見極めることが、資産を守り、さらに大きく育てる鍵となります。
「まずは、自分のマンションやビルが今市場でどれほどの価値を持っているのか、正確に把握したい」「賃貸経営をこのまま続けた場合と、今売却した場合の具体的な収支比較を行いたい」
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築地跡地再開発の期待値が高まる今だからこそ、「あなたの物件の現在価値」を正しく見極めることが重要です。
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