【賃貸】優良物件が豊富な時期はいつ?季節ごとの特徴と探し方のコツを解説!

せっかく引っ越すなら、周りの人から「素敵だね」と言ってもらえる優良物件に住みたい!そう考える人も少なくないでしょう。ただ、優良物件は条件の良さゆえに、市場になかなか出てこないのが困ったポイント。いったい、いつ頃探せば優良物件に出会えるのでしょうか。

今回は優良賃貸物件を探したい人に向けて、物件探しにおすすめの時期を解説します。あわせて、あらためて考えておきたい「優良」の条件、また物件探しを効率的に進める秘訣もまとめました。

理想のライフスタイルを叶える優良物件に巡り合うヒントに、活用してください。

そもそも「優良物件」とは何か

そもそも、どのような条件の物件を「優良」とするかは、その人にとっての優先順位で変わります。ある人にとって優良な物件が、別の人にも優良といえるかはわかりません。

ただ、賃貸物件を取り扱う不動産業界で一般的とされる、優良物件の条件はあります。

はじめに、多くの人が「いいな」と感じる物件の条件を5つ、見てみましょう。

家賃

そのエリアの相場より安い家賃の物件は、一般的に「優良」とされます。何かと出費が続く引っ越し、さらに近年の物価高もあいまって、家賃の安い物件は人気です。

相場より家賃が安い物件には、いくつかの共通する傾向が見られます。

  • 築年数が経過している
  • 設備が古い
  • 部屋が狭い
  • 間取りが特殊
  • 立地が良くない

「家賃が安ければ、建物のコンディションは気にしない」という人にとっては、またとない優良物件です。

中には、オーナー・大家が良心的で、建物も設備も非常に良い状態なのに、家賃が押さえられているという物件も稀にあります。ただ、こうした物件は人気が高く、なかなか退去が出ないため、探しあてるのは至難かもしれません。

また、家賃が相場より相当に安い物件は、「瑕疵物件(かしぶっけん)」である可能性があります。瑕疵物件は、ワケあり物件のこと。「過去に事故があった」「修繕できない何かしらの不具合がある」などの物件です。こうした物件は契約前に、不動産会社から瑕疵についての説明がなされます。気になる場合は、一度問い合わせてみても良いでしょう。

駅からの距離

主な移動手段が公共交通機関の地域では、駅からの距離が近いほど優良物件とされます。人気が高いのは、最寄り駅から徒歩10分以内の物件。人が歩ける距離は徒歩15分が目安といわれるため、徒歩15分を超える距離にある物件は人気がありません。

ただし、賃貸物件の所要分数表記は、実際に歩いた場合にかかる時間とは乖離があります。徒歩の所要時間は、「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」というルールによって、80メートルを徒歩1分と表すよう決められているためです。

このときの距離は、直線距離ではなく、道路に沿って測定した距離になります。歩道橋や踏切を経由する場合も、距離に算入されます。

ただし、信号や踏切の待ち時間は考慮しません。また、上り坂も80メートル=1分で算入します。

気になる物件があったら、実際に歩いてみてください。近道を発見でき、遠方の割安な物件を検討候補に入れられるかもしれませんよ。

築年数

築年数が浅い、つまり新しい物件ほど人気があります。新築物件は不動産ポータルサイトでも「新築」のラベル付きで紹介されることがあり、目立つ存在です。

築年数が経過していても、定期的なメンテナンスがほどこされていれば、十分快適に住めるでしょう。建物は古くても、設備は新しくリフォームしている、というケースもあります。ただ、新築の快適さには叶わないかもしれません。

最近は、集合住宅も住宅の高性能化が進んでいます。新築集合住宅の中には、注文戸建住宅並みの断熱性・気密性・省エネ性能を備えた建物も増えてきました。

高性能な住宅は暑すぎず寒すぎず、一年中快適に生活できます。光熱費も節約でき、ランニングコストの差が家賃の差を凌駕するかもしれません。

「築年数が浅い=建物や設備がキレイ」という点だけでなく、ぜひ性能面にも注目してみてください。

★Column★
2024年4月より、建築物の省エネ性能表示が新しくなりました。今後、新築物件には、画像のような省エネ性能ラベルが表示されます。

このラベルを比較すると、建物の性能が一目瞭然、というわけです。
優良物件を探すヒントの一つにしてみてください。

※画像:建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度|国土交通省

専有面積・間取り

専有面積とは、集合住宅でその部屋の居住者だけが使用できる床面積です。バルコニー・べランダ、ロフト、玄関ポーチ、床下収納は専有面積に含まれません。純粋に「部屋の広さ」と考えましょう。専有面積は、一般的に広い方が好まれます。

同時に重視されるポイントが、間取りです。間取りは住む人のライフスタイルや家族構成によって変わるため、一概に「これが優良」というものはありません。自分の理想の生活を思い描き、どのような間取りなら実現可能か考えてみましょう。

立地

立地に関して、一般的に優良とされる物件は、以下の条件を満たしています。

  • 治安が良い
  • 買い物できる店が近くにある
  • 周辺店舗の種類が豊富(スーパー、コンビニ、ドラッグストアは必須)
  • 騒音が少ない

家賃や駅からの距離、築年数、間取り・広さが理想的でも、落ち着いて生活できない環境では不安ばかりが募るでしょう。優良物件の条件には「立地」要素もあることを踏まえ、広い視野で物件を探してください。

賃貸市場に優良物件が増える時期

賃貸は、季節性がある市場です。繁忙期と閑散期が明確に分かれており、入居者を募集する物件の数も季節ごとに変わります。

賃貸の優良物件を借りたい場合は、不動産業界の季節変動を押さえて探すことが重要。ここからは、季節ごとの物件の傾向を解説します。

もっとも物件数が多くなる「1月~3月」

1月から3月は、1年でもっとも物件数が増える時期です。不動産業界最大の繁忙期でもあります。

1月から3月に物件が増えるのは、卒業・入学、進学、転勤など、引っ越しを伴う移動が多いためです。退去する人が増えるため、必然的に入居者を募集する物件が増加します。優良物件から退去する人も多く、市場の優良物件数も一気に増えます。

ただ、入居希望者も1年でもっとも増える時期。物件探しは文字通りの争奪戦です。豊富な物件数から選べる反面、物件を決めるまでにじっくりと吟味する時間を取りにくい点がデメリットです。

▼各月の詳細が気になる方は以下の記事をお読みください!

1月に入居したい!物件探しはいつからがベスト?注意点やよくある疑問も解説!
2月に入居したい!物件探しはいつからがベスト?注意点やよくある疑問も解説!
激戦!3月入居の物件探しはいつから?基本の流れとスピーディーに進めるコツを解説!

繁忙期が落ち着き探しやすい「4月~6月」

年度末の繁忙期が落ち着いた4月から6月は、ゆっくりと物件を探せるタイミングです。不動産会社の混雑も緩和され、ゆっくり丁寧に対応してもらえるでしょう。

3月までに引っ越したい人の物件探しが終わり、市場にある物件数は減少します。ただ、繁忙期を避けて物件探し・引っ越しをする人もいるため、それなりの物件は残っています。

時間をかけてじっくりと物件を探したい人、自分に合う優良物件を吟味したい人におすすめの時期です。

▼各月の詳細が気になる方は以下の記事をお読みください!
4月入居の物件探しはいつから始める?希望に合う物件は戦略的に探すのがコツ

不動産業界の閑散期「7~8月」

7〜8月は人の移動が少ないこと、また暑さの盛りであることもあいまって、不動産業界は閑散期に入ります。市場にある物件数も多いとはいえず、優良物件は軒並み入居済みの可能性が高いでしょう。

ただし、閑散期ゆえに空室の物件は、家賃が下がる可能性があります。入居者が集まりやすくするため大家が率先して家賃を下げたり、こちらからの家賃減額交渉に応じてくれたりする可能性が高いのです。

家賃の安さにこだわりたい人は、夏の物件探しがおすすめです。

第二の繁忙期と呼ばれる「9月~12月」

企業が上期の決算を迎える9月、そして下期が始まる10月は、年度末に次いで異動が増える時期です。不動産業界も「第二の繁忙期」を迎え、空室物件も増えてきます。

秋は気候が良く、引越しの作業もしやすい季節。異動や転勤などの理由がなくても、引っ越したいと考える人も増えるタイミングです。

年度末ほどの繁忙感はないため、不動産会社にもじっくり相談できるでしょう。「できるだけ多くの物件数から選びたい」「不動産会社に丁寧に対応してほしい」という人は、秋の引っ越しを検討してみてください。

▼各月の詳細が気になる方は以下の記事をお読みください!
9月入居の物件探しスタートはいつから?競争を制し理想の物件を見つけるコツ

間取り別に考える優良物件探しに最適な時期

優良物件が豊富な時期は、間取りによっても異なります。一人暮らし・カップル・ファミリーの3タイプに分けて、優良物件を見つけやすい時期を解説します。

一人暮らしなら1月~3月

一人暮らしに人気の間取り「1R」「1K」は、1月〜3月がハイシーズンです。大学の卒業・入学シーズンでもあり、1年でもっとも一人暮らしの人が動きます。企業の異動時期でもあるため、好条件の物件も空室になる可能性が高いです。

不動産会社にも毎日のように退去連絡が届き、入居者募集情報も連日公開されます。

単身者向けのキャンペーンを実施する不動産会社もあり、要チェックです。

カップルなら4月~6月

カップルに人気の間取りは、「1LDK」「2LDK」などです。この間取りは、4月〜6月に探してみましょう。繁忙期がひと段落し、二人で一緒に落ち着いて物件探しができます。

また、4月〜6月は結婚式にも人気の季節。結婚し夫婦になった人をターゲットにした、1LGK・2LDKの新築物件の募集も増え始めます。

ファミリーなら9月~11月

ファミリーに人気の間取り「2LDK」「3LDK」は、秋の物件探しがおすすめです。秋の人事異動で空室になるファミリー向け物件の募集が増えることが理由です。

お子さんがいる場合、幼稚園・保育園や学校との兼ね合いも考慮しなければなりません。新年度の引っ越しは親も忙しく、環境の変化にナーバスになる子どもを丁寧にケアできない可能性があります。また、幼稚園・保育園や学校のクラスも落ち着いておらず、担任が配慮しきれないことも考えられます。

秋になるとクラスの雰囲気も落ち着き、担任にもゆとりが生まれるため、新しい環境にも馴染みやすいというメリットがあります。

賃貸物件を探し始める時期は「入居2か月前から」がベスト

賃貸物件を探し始めてから契約入居までには、2か月ほど見ておきましょう。

インターネットで希望の物件を見つけ、即日契約というわけにはいかないからです。物件の契約前には、不動産会社と日程を合わせての内見や申し込み手続き、入居審査などいくつかのステップが必要です。

契約後にハウスクリーニングが入るタイプの物件は、クリーニングの日数も必要です。

2か月あれば、ゆとりをもった物件探しが可能になり、いくつかの物件をじっくり吟味することもできます。引っ越したい日程を先に決め、そこから逆算して2か月前から物件探しを始めましょう。

ただし、繁忙期は不動産会社が混み合い、希望のスケジュールで進まない可能性もあります。手続きに時間がかかる想定で、一層のゆとりを持って行動しましょう。

効率良く物件探しをする3つの秘訣

膨大な物件数から優良物件を見つける秘訣を、3つ紹介します。

物件に対し譲れない条件を決めておく

まず、自分が物件に対して譲れない条件を決めておきましょう。条件が多すぎると該当する物件がなくなるかもしれません。条件は、3つ程度にしておきます。

家賃や立地、間取りなど、悩みやすいポイントで条件を決めておくと、物件を簡単に絞り込めるようになります。

日ごろから物件情報を収集する

賃貸物件の情報は、日々更新されています。とくに優良物件となると人気も競争率も高く、情報が公開されてすぐに申し込まれてしまうケースも珍しくありません。

suumoathomeなどのポータルサイトや不動産会社の物件ページを定期的にチェックし、情報収集を心がけましょう。ちなみにsuumoは1日4回、athomeは随時、情報が更新されています。

契約に必要なものを揃えておく

物件は、契約してはじめて入居が確約できます。申し込みをしただけでは、他の人に契約をとられてしまう可能性があるのです。競争が激しい優良物件は、いかに速く契約までたどり着けるかが大切です。

不動産会社から入居審査の完了と、契約に進む旨の連絡があったら速やかに手続きできるよう、必要なものはあらかじめ準備しておきましょう。

契約に必要なものは、不動産会社によって異なるため、事前確認をおすすめします。住民票や印鑑証明、保証人等が必要な場合もあります。

湾岸エリアの賃貸優良物件なら、スタートライングループにご相談ください

スタートライングループは、都内の賃貸物件を豊富に取り扱っています。とくに湾岸エリアが得意!「眺望が良い」「設備が充実」「専有面積が広い」など、どのような要望もご相談ください。希望が叶う物件が、きっと見つかります。

スタートライングループの店舗は、都内各所に16店を展開中。どの店舗も駅から近く、仕事帰りの時間帯でも利用いただけます。

まずはスタートライングループが扱う多彩な物件をチェックしてみてはいかがでしょうか。

スタートライングループの物件検索はこちらから

まとめ

優良物件の条件は、人によって異なります。他の人は魅力を感じない物件が、自分にとっての優良物件になるかもしれません。自分が住みやすく、居心地のよい物件を見つけるためにも、まずは物件に対する条件を決めましょう。

その上で賃貸物件のポータルサイトや不動産会社のホームページをチェックすると、理想の物件に出会える可能性が高まります。

不動産業界の繁忙期は、1月〜3月。物件数も増えますが、じっくりと探す時間的余裕はありません。反対に、閑散期は物件数が少ないものの、時間をかけて探したり、不動産会社に相談したりできます。

自分にとっての理想の物件探しを思い描きながら、最適な時期を探してみてください。