開店祝いの贈り物といえば、お花が定番です。しかし、定番だからこそ、贈る人のセンスや気持ちがあらわれやすいもの。「個性的で、おしゃれなお花を贈りたい」「お店で楽しんでもらえる花を贈りたい」という気持ちがあっても、具体的にどのようなお花がふさわしいか、迷ってしまう人も多いでしょう。
今回は開店祝いにおすすめの、おしゃれなお花やギフトを紹介します。個性を際立たせるアイデア、ずっとお店に飾ってもらえるお花の選び方、「さすが!」と喜んでもらえるアレンジなどが目白押しです。
大切なあの人、あの方の開店に、文字通り“華を添える”お花選びの参考にしてください。
開店祝いにおすすめのお花5選

開店祝いにおすすめのお花を、5種類紹介します。定番を選びたい人も、一風変わったおしゃれなお花を探している人も、まずはラインナップをチェックしてみましょう。
開店祝いの定番「胡蝶蘭」
胡蝶蘭は、開店祝いの定番ともいえる鉢植えの花です。「幸福が飛んでくる」という花言葉の縁起の良さと、スッと立った茎に華やかに咲き誇る花弁が映え、昔から愛されてきました。
鉢植えのため花もちがよく、丁寧にお手入れすれば数か月ものあいだ、花を楽しめます。また、花粉や香りが少なく、忌避されにくいのも人気の理由でしょう。
伝統的な白い胡蝶蘭のほか、ピンクやグリーン、イエローなどのカラフルな胡蝶蘭もおしゃれです。開店する店の雰囲気にマッチするカラーを選んでみてください。
お祝いの場に贈る胡蝶蘭は、3本立て・5本立てなどの奇数本のものを選びます。本数に比例して予算が上がるため、贈り先とのお付き合いの程度を踏まえて、最適な本数を決定します。
店頭に華を添える「スタンド」
スタンドは、店舗の外に並べて置ける、自立する脚のついたアレンジメントです。180cmほどの高さがあり、開店セレモニーに華やかさを加えます。外を歩く人の目にも留まりやすく、注目を集めたい開店祝いにピッタリの花です。
豪華さと存在感は、どの花にも勝ります。使う花やアレンジの仕方によって、さまざまな表情をおしゃれに演出できる点も、スタンドの魅力。格式高い店舗にも、カジュアルなショップにもピッタリのお花をつくれます。花言葉やカラーにこだわり、世界に一つだけのアレンジを完成させても素敵です。
スタンドはフラワーショップが手配し、配送します。置くスペースがあるかどうか、事前に確認してから贈ると、受け取り側の負担を軽減できます。
カウンターやレジまわりに置ける「アレンジメント」
かごや容器に吸水性のスポンジを入れ、花材を指して完成させるスタイルがアレンジメントです。スポンジを使わず、ラッピングだけで仕上げると花束になります。
アレンジメントは、胡蝶蘭やスタンドよりコンパクトに作れる点が魅力です。空間が限られる小ぶりな店舗にも喜ばれるでしょう。カウンターやレジ周りにも置きやすく、おしゃれなアレンジメントが店内に入ったお客様の目も楽しませます。
大ぶりの花から可憐な花まで、どのような花材も使えるため、贈り先の希望に合った花を仕上げやすいというメリットもあります。オーナーの人柄やお店の雰囲気をフラワーショップに伝え、開店を祝う気持ちが伝わりやすいおしゃれなアレンジメントを目指しましょう。
長く楽しめる「ドライフラワー」「プリザーブドフラワー」
生花は、いつか枯れます。枯れた花は贈り先のスタッフが処分しなければならず、手間もかかります。また、いつしか忘れ去られ、しおれた花が飾られたままになっている可能性も考えられます。
メンテナンス不要で美しさを長く楽しみたいというニーズには、ドライフラワーやプリザーブドフラワーがおすすめです。個性的でおしゃれなお花を探す人からも支持される、いま注目のギフトです。
ドライフラワーは、生花を乾燥させたもの。ナチュラルな色合いが、カジュアルな飲食店や雑貨店などに最適です。
プリザーブドフラワーは、生花に特殊加工を施し、生花の美しさのまま、長く楽しめるようにした花です。壊れやすいため、額や箱に入れ、インテリアグッズのように飾ります。
空間に癒しとおしゃれ感を加える「観葉植物」
花ではなく、観葉植物を贈る選択肢もおすすめです。花と異なり、数日で枯れる心配もありません。グリーンは見る人の気持ちを癒すとともに、空気をキレイにする効果も期待でき、さらに空間におしゃれな雰囲気を演出します。
開店祝いの観葉植物なら、メンテナンスの手間がかからない種類が最適。大きな丸い葉がかわいらしい「フィカス・ウンベラータ」、乾燥に強い「サンスベリア」、丈夫な「シュロチク(棕櫚竹)」などはいかがでしょうか。
『幸福の木』と呼ばれる「パキラ」や、金運アップの風水効果があるといわれる「モンステラ」もおすすめです。
メンテ不要で美しさが長持ち!フェイクグリーンもおしゃれで人気

長い間、開店祝いの花=生花が定石でした。ただ、お手入れや処分の手間を考え、生花を選ばない人も増えています。
生花に代わって人気が高まっているのが、フェイクグリーンです。製造技術が向上し、近年は近寄って見ても本物と見紛うクオリティのフェイクグリーンも増えています。
フェイクグリーンは、アレンジも観葉植物も作れます。また、コスト面にも優れた商品が多く、贈る人のお財布にも優しいと人気です。
フェイクグリーンの開店祝いは、専門店にご相談ください。「& GARDEN」は花から観葉植物まで、あらゆる種類の祝い花をラインナップ。開店祝いや開業祝いなど、お祝いにふさわしい花を、ご予算に合わせてプロの視点でご提案します。
開店祝いのお花の予算・相場

「開店祝いに花を贈りたい」と思い立ったら、次に気になるのは予算ではないでしょうか。予算が低すぎると、ほかの祝い花に見劣りします。反対に高すぎると、贈る人にとって負担が大きくなってしまいます。
開店祝いのお花は、いくらくらいのものを選べば間違いないのでしょうか。贈り主を「個人」「法人」にわけ、予算相場を解説します。
個人からの開店祝いなら
個人からの開店祝いのお花は、5,000円~20,000円程度がめやすです。親族やとくに親しい友人など、近しい関係の人に贈る場合は、30,000円ほどに予算をアップすると良いでしょう。
贈り先の店舗規模が大きい場合は、10,000円以上の予算を用意するなど、相手によって柔軟に考えて構いません。
また、季節のお花を選ぶと、予算を抑えつつ、素敵な祝い花に仕上げられます。予算と希望をフラワーショップに伝え、相談しながらつくってみてください。
法人からの開店祝いなら
法人からの開店祝いは、10,000円~50,000円がめやすとなります。形式的な祝い花なら10,000円ほど、大切な取引先や顧客に贈る場合は50,000円ほどを想定すると、間違いありません。
一緒に花を贈る関係者がいれば、事前に予算を相談し、同ランクのお花が届くように手配すると、今後も良い関係を続けやすくなるでしょう。
祝い花には、贈り主を示す立札を添えるというマナーがあります。「この花は、誰から届いたものか」が一目瞭然になるため、相場を確実に踏まえた花を選ぶのも、大切な配慮です。
開店祝いのお花に添えると喜ばれるおしゃれなプチギフト

「花だけでは寂しい」「花以外にも、お祝いの気持ちを伝えたい」、そんなときは開店祝いの花にプチギフトを添えてみてはいかがでしょうか。
開店祝いに、お花と一緒に贈ると喜ばれるギフトを、4選紹介します。
定番の「お菓子」
お菓子は、まず失敗のないギフトです。開店直後はあわただしく、手を付ける時間がない可能性もあるため、日持ちする焼き菓子がおすすめです。個包装されたお菓子なら、スタッフで分けて持ち帰ることもできます。
冷蔵が必要なお菓子(プリン、アイスなど)は避けたほうが賢明です。冷蔵庫に保管する場所がなく、相手を困らせるおそれもあります。
マカロンやあんこを使ったものなど、好き嫌いされやすいお菓子も控えましょう。万人に愛されやすい、クッキーやマドレーヌなどがおすすめです。
名入れもできる「キャッシュトレイ」
お店の開店後に、かならず必要になるグッズのプレゼントはいかがでしょうか。たとえば、キャッシュトレイ。ギフトならではの、ワンランク上のおしゃれなキャッシュトレイは、きっと喜んでもらえるはずです。
店舗名を刻印した上質レザー製や金属製のキャッシュトレイは、見栄えも良く、おすすめの一品。こだわりの木材でつくられたキャッシュトレイ、作家さんの一点もののキャッシュトレイなどもおしゃれです。
ショップカードを入れられる「カードケース」
アクセスやLINE友だち追加用のQRコード、割引券などを印刷したショップカードを、レジ前などに置く店舗もよく見られます。来店客の視線を集める、高品質なカードケースも、開店祝いのギフトとして最適です。
名入れしたゴールドフレームのケースなら、キラッと輝いて視線を集めるでしょう。ステンドグラス風のケースもおしゃれ。シーサイドの飲食店や雑貨店にマッチします。
店舗の雰囲気にマッチする「インテリアグッズ」
贈り先の好みや店舗の雰囲気に合わせたインテリアグッズという選択肢もあります。来店客が話題としやすいグッズを贈れば、グッズをきっかけに会話が生まれ、店内のコミュニケーション活性化にもひと役買うでしょう。
カラフルな球が水中にプカプカと浮かぶ、ガリレオ温度計はいかがでしょうか。小ぶりでも存在感があり、形状から視線を惹きつけること間違いありません。
壁掛けタイプのフラワーベースや、火を使わないキャンドルライト、小さな自然を閉じ込めたようなテラリウムなど、アイデア次第で素敵なギフトが誕生します。
開店祝いにお花を贈る際のマナー・注意点

開店祝いのお花には、気をつけたいマナーや注意点があります。せっかくのお祝いの場に水をさす事態にならないよう、細心の注意で手配してください。
開店祝いにふさわしくない花がある
開店祝いには、「赤」はふさわしくないとされています。赤は「火事」「赤字経営」を連想させるため、というのが理由です。赤色は目立ち、おしゃれさも演出できるため、選びたくなるものですが、注意してください。
迷信を信じない人も増えていますが、念のため、赤は避けたほうが良いでしょう。赤い花材のほか、ラッピングも赤色以外を選択してください。
ただし、外国籍の方への開店祝いは例外です。赤をおめでたい色、縁起の良い色と考え、積極的に使う文化もあります。
開店祝いの花には「立札」を添える
開店祝いの花には、「誰からの花か」を明示する立札を添えます。立札はフラワーショップが用意するため、とくにこだわりがなければ、お任せして構いません。
立札に書く情報は、以下の通りです。漢字を間違えずに、確実にフラワーショップに伝えてください。
- お祝いの「頭書き」(「開店祝」「開業祝」など)
- 贈り先の名称
- 贈り主の所属、肩書、名前
贈る花のサイズは店舗の様子を踏まえて選ぶ
開店する店舗には、きっと多くの方から祝い花が届くことでしょう。店舗の状況によっては、「置くスペースがない」「保管できない」などの困りごとになるケースも考えられます。
もし、贈り先の事情をおもんばかれる関係性があれば、店舗の様子を踏まえて花のサイズを決める配慮も喜ばれるでしょう。「スタンドが隣の店舗前にはみ出すと予想されるから、胡蝶蘭にしよう」「店内がコンパクトだから、小ぶりで上質なアレンジにしよう」などの気持ちは、きっと贈り先にも伝わります。
小ぶりな花を選び予算が余った場合は、先に紹介したプチギフトを添える方法がおすすめです。
開店祝いのお花は「オープン前日までに」配送する
開店祝いの花は、オープン当日ではなく、前日までに届くよう手配しましょう。
オープン当日は、来客対応や慣れないオペレーションで、店内があわただしくなることが考えられます。宅配業者から花を受け取り、包装を解き、適した場所に配置するという作業は、手間がかかるもの。後回しにされた結果、開店当日に飾ってもらえなければ、せっかくの祝い花の価値も半減してしまいます。
贈り先の負担軽減と、オープン当日に確実に飾ってもらうために、前日までの配送を心がけてください。
まとめ
開店は、一回限りの大切な日。お祝いの気持ちをたっぷりと花に託し、届けたいものです。
贈り先の好みや店舗の雰囲気をリサーチし、喜ばれるお花を選んでください。
予算やイメージをフラワーショップに伝えると、アレンジを提案してもらえます。
店舗に届いた後のメンテナンスが不要で、ずっと美しさを保つフェイクグリーンも祝い花として人気が高まっています。観葉植物のほか、フェイクグリーンでアレンジメントをつくることも可能。まずは、「& GARDEN」のフェイクグリーンをチェックしてみてはいかがでしょうか。