本物の観葉植物ではなく、あえてフェイクグリーンを選ぶ人がいます。いったい、なんのために?
それは、フェイクグリーンには「本物のグリーンにはないメリット」があるからです。手軽で手間いらず、そして本物クオリティの質感と揃い踏みしたメリットは、本物を世話する時間がない人やインテリア感度が高い人やから、高く支持されています。
今回は、フェイクグリーンはなんのために選ばれるのかという観点から、フェイクグリーンを深めてみました。グリーンが持つ効果と、その効果を気軽に取り入れられる手段としてフェイクグリーンを紹介します。
部屋に本物の観葉植物とフェイクグリーンのどちらを取り入れるか、迷っている人は必見!最後までチェックしてみてくださいね。
グリーンが持つ4つの効果

グリーンは、人に癒しの効果を与えるとされています。ではグリーンは、実際にどのような効果を与えてくれるのでしょうか。また、グリーンによって人が癒しを感じるのは、なぜでしょうか。
フェイクグリーンをなんのために置くのかを考える入り口として、人とグリーンのつながりを見てみましょう。
人は本能的にグリーンを求める
アメリカの生物学者・昆虫学者のエドワード・オズボーン・ウィルソン(Edward Osborne Wilson)は、1984年に「バイオフィリア(Biophilia)」という概念を提唱しました。バイオフィリアとは、「人は本能的に、自然とつながりたいという欲求を持っている」とする考えです。
古代の墓や遺跡の調査によって、人類は太古の昔から、都市や住宅に自然を持ち込んでいたことがわかっています。現代の都市空間でも、自然を感じさせる植栽や公園の設置といった工夫が見られますね。
さらに、人は自然と触れ合うことで、心身の不調和を回復し、健康で幸福な生き方ができるようになる、とする学説も発表されています。
(参照:Biophilia: Does Visual Contact with Nature Impact on Health and Well-Being?|NIH・2009)
グリーンの効果(1) 心身のリラックス
では、グリーンは具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか。まず、前述の論文にもあった「心身のリラックス」効果があります。
色彩心理学において、緑色は「心を落ち着かせる」「安らぎや穏やかな心をもたらす」とされます。
無機質な部屋にグリーンを置くと、なんとなく気持ちが落ち着き、リラックスできる。それは気のせいではなく、確かにグリーンがそこにあるからだといって良いでしょう。
グリーンの効果(2) 目の疲れ回復
自然の色である緑色は、目への刺激が少ない色です。緑色は、人の目がもっとも刺激を少なく感じる波長をしているからといわれます。
また、緑色はリラックス効果をもたらす副交感神経にはたらきかける色です。視界からの刺激と疲労感を軽減する効果も期待できます。
パソコンやスマートフォンなど、スクリーンを見る時間が長い人にも、緑色は良いはたらきをしてくれるでしょう。近距離のスクリーンを凝視していた状態から、遠くにあるグリーンに視線を向けることになるため、視神経の緊張が緩んでリラックスできます。
グリーンの効果(3) 作業時の疲労感軽減
グリーンは作業効率にも影響します。
興味深い実験を紹介しましょう。異なる4色の色(赤・緑・青・黄)の照明を使い、被験者の作業効率を比較した実験です。
実験の結果、緑色は被験者たちに平穏な気持ちを喚起したそう。さらに、精神的疲労感が他の色より少ない結果が示されたそうです。
(参照:環境色彩の心理学的研究(1)-色照明が単純作業成績に及ぼす効果-|名古屋大学環境学研究科・高橋晋也)
グリーンが持つリラックス効果やストレス軽減効果は、周りにいる人の集中力や創造力を刺激するともいわれます。
グリーンの効果(4) 目隠し・防音
グリーンは目隠しや防音の効果もあります。
オフィスや公共施設で、パーテーション(パーティション・仕切り)の代わりにグリーンが置かれている様子を見たことがありますか。無機質な壁は人を拒絶し、空間を明確に分断する印象がありますが、仕切りがグリーンになっただけで、ゆるやかな区切りをつくれるようになります。
また、グリーンは音の伝わりを阻害し、防音にも効果的です。
本物のグリーンはお世話が必要

「グリーンには、さまざまな良い効果がある!さっそく部屋やオフィスに導入しよう!」と園芸店にはやる気持ちを、いったん落ち着かせましょう。
グリーンを導入する場合、本物のグリーンとフェイクグリーンという2つの選択肢があります。そして、本物のグリーンには「お世話」が必要なことを忘れないでください。
本物のグリーンを買う前に知っておきたい、グリーンの基本のお世話を4つのポイントから解説します。
水やり・日当たり管理
まず、水やりと日当たりの管理です。これは毎日のタスクとして発生します。
鉢植えのグリーンは、水やりの頻度と量が難しいポイント。よく「底穴から水があふれるくらい」といわれますが、水が鉢のフチを伝ってまっすぐに流れ出てしまい、土によく浸透していないことも多いのです。
水やりは時間をかけてじっくりと、隅々まで染みわたるよう与えます。季節によって、水量の調整も必要です。
また、植物の種類に合わせて、十分な日光を確保することも大切。日陰を好む植物と、日当たりの良さを好む植物とを区別して配置します。人間にとって日当たりが良いと感じる場所でも、室内にあるグリーンにとっては日光量が足りないケースもあります。
枯れ葉の除去
本物のグリーンは、季節が巡ると葉が枯れてきます。美しさを保つためには、枯れた葉の除去も大切な作業です。
花が咲く種類の場合は、花が終わったあとの花がら摘みも忘れないようにしましょう。花が終わっても残しておくと、見栄えが良くありません。病気や害虫の原因にもなるため、早めに片付ける必要があります。
病気・害虫対策
グリーンも生き物である以上、病気や害虫対策を講じなければなりません。根詰まりや肥料不足、温度不適合など、さまざまな要因でグリーンは調子を崩します。
放置するとやがてグリーン全体に症状が進み、廃棄せざるを得なくなる可能性もあるでしょう。
また、土やグリーンが害虫の住みかとなる場合もあります。代表的な害虫は、ダニやアブラムシ、コバエなど。定期的に薬剤を散布し、害虫の発生を抑える手間がかかることを知っておいてください。
植え替え
グリーンが成長すると、根が鉢の中でいっぱいになります。いわゆる「根詰まり」の状態です。このままでは通気性や水はけが悪く、グリーンにとって良い状態ではありません。
また、長年使っている土には、雑菌が住みついている可能性もあります。
成長の様子を見ながら、一年~数年に一度の植え替えが必要です。
大ぶりなグリーンは存在感があり素敵ですが、植え替えのときはかなりの労力がかかることを覚悟しておきましょう。
フェイクグリーンなら手間不要で癒し効果

「本物のグリーンは、こんなに手間がかかるのか」と驚かれたでしょうか。手間をかけずにグリーンを取り入れたい、気軽にグリーンを取り入れたい人は、フェイクグリーンを活用してみませんか。
フェイクグリーンについて、基本知識や種類、購入できる場所などの情報を紹介します。
フェイクグリーンの基本
フェイクグリーンは、限りなく本物のグリーンを模してつくられた、人工的な植物です。
フェイク(にせもの)の言葉から、「本物には及ばない」「安っぽい造花」というイメージがありましたが、それも過去のもの。
いま流通しているフェイクグリーンは、ごく間近で見、触ってみないと本物と区別できないクオリティに進化しています。
フェイクグリーンのほか、次の名前で呼ばれることもあります。
- 人工植物
- インテリアグリーン
- アートグリーン
- アーティフィシャルグリーン
- フェイク観葉植物
フェイクグリーンの種類
フェイクグリーンの種類は、実にさまざまです。
卓上にちょこんと置ける小ぶりの商品や、ソファやテレビ脇にピッタリの鉢植え、人の背丈ほどもある大型のものまで、サイズバリエーションも豊富!
定番の鉢植え以外にも、壁にかけられるウォールタイプや、天井から下げられるハンギングタイプ。フェイクグリーンのドライフラワーまであります。
樹種も、本物に劣らないほどあります。人気のユーカリやジャスミン、オリーブ、ガジュマルから、ビカクシダ、ザミオクルカス、フィカスアルテシーマといった、珍しいものを探す楽しみも!
水や日光がいらないため、場所を気にせず置けることも人気の理由です。
フェイクグリーンを購入できる場所
フェイクグリーン人気に伴い、購入できる場所も増えてきました。
初めてのフェイクグリーンや、お試しなら、100円ショップがおすすめです。サイズは小ぶりながら、アレンジしやすい種類が揃っています。
さまざまな種類を比較したいときは、ホームセンターやインテリアショップに行ってみましょう。カインズやニトリ、IKEA、Francfrancといった有名ショップでは、定番のフェイクグリーンを探せます。
本物並みのクオリティにこだわりたい人には、フェイクグリーン専門店がおすすめ。「&GARDEN」は、フェイクグリーンを実際に見て触って選べる、専門店です。場所は、JR亀戸駅から徒歩2分。デコホームや無印良品、ロフトでインテリアを探すついでに、寄ってみてはいかがでしょうか。
フェイクグリーンを使ったインテリアアイデア

まるで本物のような質感のフェイクグリーンなら、そのまま置いても十分!インテリアを垢抜けさせ、格を上げてくれます。
さらに、ちょっとしたアレンジを加えてみましょう。お部屋のイメージがワンランクアップし、人を招きたくなること間違いなしです。
フェイクグリーンを使ったインテリアのアイデアを、3つ紹介します。
季節感のあるグリーンをフラワーベースに生けて

「フェイクグリーン=鉢植え」のイメージが強いかもしれませんが、切り花のようにバラ売りされているフェイクグリーンもあります。
季節感のある花やグリーンを組み合わせ、ガラス製のフラワーベースに生けてみませんか。グリーンの組み合わせで個性を演出でき、世界に一つのアレンジが完成します。
背丈の異なるグリーンを一か所にまとめると、空間に立体感と奥ゆきも生まれますよ。
水やり不要でハンギングも手軽に実現

天井や梁から下がったハンギンググリーン、素敵ですよね。インテリア特集で紹介される「緑にあふれたお宅」の事例にも、かならずといって良いほど、ハンギンググリーンがあります。
ただ、高い位置にあるだけに、本物のグリーンを使うと水やりが大変。そこで、フェイクグリーンの出番です。フェイクグリーンなら水も肥料も不要、場所を問わずどこでも自由にレイアウトできます。
ハンギング用のロープがついたフェイクグリーンを選べば、好きな場所に吊り下げるだけで、インテリアが完成します。
アートフレームと組み合わせると雰囲気アップ

シンプルなフェイクグリーンを、センスの良いアートフレームと組み合わせたアイデアです。グリーンを引き立たせるため、アートフレームはあえて彩度の低いものを選びました。
淡い色合いがさりげない存在感となり、フェイクグリーンとのバランスが絶妙です。
「フェイクグリーンを置くだけでは、壁面がさみしいかな」と感じたときに、ぜひ取り入れてみてください。
本物と見紛うフェイクグリーンなら専門店「&GARDEN」へ
インテリアショップから100円ショップまで、あらゆる場所で購入できるフェイクグリーン。ただ、フェイクグリーンの質感は価格に比例するという人もいます。安っぽいフェイクグリーンはインテリアの完成度を下げ、残念な雰囲気にすることも…。
本物と見紛うレベルのフェイクグリーンは、やはり専門店で探すのがおすすめです。ぜひ一度、フェイクグリーン専門店「&GARDEN」に足を運んでみてください。
&GARDENは、湾岸エリアの不動産を専門に扱うスタートライングループが運営しています。湾岸エリアの高感度な物件により目が肥えたスタッフが、その目で厳選して一つひとつセレクトしました。
ショップはJR「亀戸」駅前、東口徒歩2分です。オンラインショップでも、&GARDENのフェイクグリーンをチェックできます。
まとめ
「インテリアにグリーンを取り入れたいけれど、世話が大変」「一年中、美しい緑を楽しみたい」、そんな方から支持され、市場を伸ばしているのがフェイクグリーンです。
水やりも肥料も、日光も不要で、管理の手間がかかりません。日が当たらない場所にも置け、冬でも青々とした葉を楽しめるのは、フェイクグリーンならでは。
グリーンの癒し効果を手軽に取り入れるため、また目隠しや防音効果のために、フェイクグリーンを取り入れてみませんか。
おしゃれで質の良いフェイクグリーンは、専門店で見つかります。&GARDENをはじめとするフェイクグリーン専門店を、いますぐチェックしてみましょう。