フェイクグリーンとは?メリットや魅力、お部屋に合う植物の選び方を解説

「もっと部屋をオシャレにしたい」「部屋の中で、気軽にグリーンを楽しみたい」、そんなインテリア感度の高い人に注目されているのが、フェイクグリーンです。

フェイクグリーンは、お手入れいらずでいつでも植物の存在を楽しめ、お部屋をさりげなく垢ぬけさせてくれます。

とはいえ「やはり本物には適わないのでは?」という心配もあるかもしれません。そこで今回は、フェイクグリーンの魅力やメリットをまとめました。チープな印象にならないフェイクグリーンの選び方も、紹介します。

素敵なフェイクグリーンを見極めるポイントを知り、お部屋にお気に入りスペースを作るヒントにしてくださいね。

フェイクグリーンとは?

フェイクグリーンは、限りなく本物の植物に似せてつくられた人工的な観葉植物です。北欧地域の人が「長い冬の間もグリーンを楽しみたい」と始めた、という説もあります。

国内では、明治ごろからフェイクグリーンが作られ始めました。高価だった海外の植物を真似て、手に入れやすい植物素材や絹糸で造花をつくったのが始まりといわれています。

高度成長期には、プラスチックによる大量生産が可能になり、一気に市場に広まりました。

一昔前は「造花」「人工物」と一目瞭然だったフェイクグリーンも、近年は技術の発達により、本物と見分けがつかないほど品質が高くなっています。人の背丈以上もある大型のものから、窓辺に気軽に置ける小ぶりなもの、壁に飾れるタイプなど、バリエーションもさまざまです。

手入れ不要の手軽さとインテリア性の高さから、オフィスでも取り入れられています。

フェイクグリーンは、以下のようなさまざまな名前で呼ばれます。
  • 人工植物
  • インテリアグリーン
  • アートグリーン
  • アーティフィシャルグリーン
  • フェイク観葉植物
呼び名は違えど、同じ「人工的につくられた植物」を指します。本記事では一般的な名称である「フェイクグリーン」の名前で紹介します。

フェイクグリーンのメリット

フェイクグリーンならではのメリットを、4つ紹介します。メリットを知ると、本物の植物ではなく、あえてフェイクグリーンを選びたくなるかもしれませんよ。

どこでも気軽に置ける

フェイクグリーンは、本物の植物なら躊躇する次の場所にも設置できます。

  • 日が当たらない玄関やトイレ、パウダールーム
  • 風が通りにくい部屋の隅
  • 棚やクローゼットのデッドスペース
  • 壁面、天井下の空間 など

部屋に入って真っ先に目に入る場所に、大きな鉢植えを置く。壁や空間に、グリーンをアレンジする。

日差しや風通しの有無を気にする必要がないフェイクグリーンは、部屋のどこでも気軽に、そして自由にグリーンをアレンジし、インテリアを楽しめます。軽くて一人で移動も可能、模様替えも簡単です。

水やり・お手入れが不要

フェイクグリーンは人工物のため、本物の植物には必要な次のお手入れが不要です。

  • 太陽光に十分に当てる
  • 適切なタイミングと量の水やり
  • 肥料や栄養剤を与える
  • 枯葉や咲き終えた花の除去
  • 徒長した枝葉のカット
  • 種の採取
  • 成長に合わせての植え替え など

もちろん、「水やりをしようと思って、水をこぼしてしまった」「植え替えで不要になった土を捨てる場所がない」といった困りごととも無縁です。

忙しくて本物の植物を世話する手間がない方や、植物のお手入れに自信がない方も安心して設置できます。

1年中ずっとグリーンを楽しめる

フェイクグリーンは、1年中常に鮮やかなグリーンを楽しめます。

本物の植物で、1年中同じコンディションをキープするのは至難です。

猛暑が続く夏は、植物にとっても過酷な環境。反対に、冬は植物にとって最適な温度・湿度の管理に気を配らなくてはなりません。

寒さと日照量の減少により、元気がなくなる植物もあります。活力やみずみずしさに欠けたり、鮮やかさがなくなったりする懸念もあります。

フェイクグリーンは季節にかかわりなく、いつでも元気な姿を見せてくれます。

害虫や病気がない

苦手な人にとっては、もっとも深刻かもしれません。本物の植物を置く限りつきまとう害虫や病気の問題とも、フェイクグリーンは無縁です。小さいお子さんやペットがいる家庭にもおすすめです。

「室内に置いているから、虫がつくはずはない」と思いますか?いいえ、実はつくのです。購入前、外に置かれていた時点で、土中に害虫が入り込んでいる可能性があるためです。コバエやアリ、ダニは、観葉植物によくつく害虫の一例です。

また、生き物である以上、植物も病気になります。病気になった植物は、早めに薬剤で対処しなければならず、手間も費用もかかります。

害虫や病気の心配がないフェイクグリーンは、安心して設置できる点もメリットです。

フェイクグリーンの注意点

多くのメリットがあるフェイクグリーン。ただ、買う前に注意したいポイントが2つあります。

素材をチェックする

フェイクグリーンの素材は、ポリエステルやポリエチレン、樹脂などです。とくに樹脂製のフェイクグリーンは静電気を帯びやすく、埃がたまりやすいといわれます。フェイクグリーンを購入する際は、素材もチェックしてみましょう。

フェイクグリーンの埃は、ホコリ防止スプレーや静電気防止スプレーをかけておくと、ある程度防げます。また光の力で表面をキレイに保つ機能を持った、光触媒タイプのフェイクグリーンもおすすめです。

質感・完成度にこだわる

フェイクグリーンは100円ショップからホームセンター、インテリアショップ、ネット通販など、さまざまな場所で見かけます。どれが良いか迷ったら、質感や完成度を比較してみてください。

少しでも本物に近いクオリティの商品を選ぶと、部屋に置いたときにインテリアの完成度が高まります。反対に、チープな質感のフェイクグリーンは、いかにも人工物という印象をぬぐいきれないでしょう。

フェイクグリーン特有のつやを消したタイプや、葉の裏に起毛加工が施されたタイプは、より本物に近い質感を得られます。クオリティの高いフェイクグリーンは、専門店を探すと見つかりますよ。

フェイクグリーンの種類とレイアウトアイデア

多種多様なバリエーションがあり、見ているだけで楽しくなるフェイクグリーン。ここからは、はじめてフェイクグリーンを取り入れる方におすすめの種類と、レイアウトアイデアを紹介します。

インテリアの主役になる大型タイプ

150〜180cmほどの大きさがある、大型フェイクグリーンです。置くだけで視線を集め、インテリアの主役になること間違いなし。

樹形がコンパクトなフェイクグリーンなら、限られたスペースにも設置できます。

大型のフェイクグリーンは、葉の形状によって印象が大きく変わります。スッとシャープな葉は都会的でスタイリッシュなインテリアにおすすめ。丸くかわいらしい葉なら、ナチュラル・北欧系のインテリアによく合います。

ソファの脇に置きたい中型タイプ

高さ60〜80cmほどの中型フェイクグリーンです。大型サイズのフェイクグリーンでは、圧迫感が出る場所におすすめ。ローソファの脇やテレビボードの隣にアレンジしてみましょう。「もう少し高さが欲しいな」と感じたら、フェイクグリーンの下にフラワースタンドやミニチェアを入れると、バランスが良くなります。

大型フェイクグリーンほどの存在感はないため、どのような樹形を選んでも失敗が少ないのも嬉しいポイント。いくつか並べて置いても素敵です。

好きな場所に気軽に置ける小型タイプ

小型タイプのフェイクグリーンは、場所を選ばずどこでも気軽に置けます。テーブルの上や窓辺、ベッドボード、洗面所やトイレなどに置いてみましょう。軽量で移動も簡単です。気分によって、置く場所を変えても良いですね。

小型のフェイクグリーンは、種類も大きさもバリエーションが豊富です。好みの種類をいくつか組み合わせ、一か所に固めてグリーンコーナーを作っても素敵。本物ならお手入れが大変なアイビーも、フェイクグリーンなら気軽に取り入れられます。

多肉植物やサボテンは、どのような雰囲気にもマッチする王道の選択!迷ったらサボテンから始めるのもおすすめです。

鉢・鉢カバーにもこだわってみよう

フェイクグリーンの入れ物にもこだわってみませんか。本物の鉢を選ぶと質感が引き立てられ、より本物に近いクオリティを演出できます。また、水やりが不要なフェイクグリーンは、鉢穴がない入れ物も組み合わせてOK。インテリアに合う鉢カバーを選んでみてください。

夏はひんやりとした陶器鉢、冬はあたたかみを感じられるテラコッタに…、と季節ごとにチェンジしても楽しそうですね。

切り花やドライフラワーと組み合わせてもオシャレ

切り花は、観葉植物ほどの手間がかかりません。また、ドライフラワーも基本的にお手入れ不要です。

手軽に取り入れられる切り花やドライフラワーと組み合わせると、お部屋の華やかさがアップします。

背が高いガラスのフラワーベースに切り花やドライフラワーを生け、手前に小型フェイクグリーンを並べてもオシャレ。フェイクグリーンもフラワーベースに合わせて、ガラスの入れ物を選んでみましょう。差し込んだ光がガラスにキラキラと反射し、幻想的な空間を演出してくれます。

フェイクグリーンを選ぶ手順

お部屋にマッチしたフェイクグリーンを選べる手順を、3ステップで解説します。

1. フェイクグリーンを置く場所とサイズを決めよう

まず、部屋のどこにフェイクグリーンを置くかを決めます。置く場所によって、選ぶべきサイズが決まります。

「リビングに置いて存在感を楽しみたい」「インテリアの主役にしたい」といった場合は、150cm以上の大型タイプがおすすめです。

棚やカウンター、テレビボードの脇などに置くなら、60〜80cmほどの中型タイプを選びましょう。テーブルの上やニッチなど、小さなスペースに置くには小型タイプを選んでください。

2. 好みの樹種・植物を決めよう

大きさが決まったら、植物の種類を決めます。数多くのフェイクグリーンを見比べ、インテリアの雰囲気や好みに合うものを選びましょう。

小さな葉が密に生い茂ったタイプは、ボリュームを持たせたいシーンにぴったりです。スッと枝葉が伸びた樹種は、柔らかくカジュアルな雰囲気で、どのようなインテリアにもマッチします。

フェイクグリーンは成長しないため、毎年少しずつ樹形を整えることができません。できるだけ好みに近い形状のフェイクグリーンを選びましょう。

内部にワイヤーが入ったフェイクグリーンを選ぶと、好みの形に整えられます。形にこだわりたい方は、ワイヤーの有無もチェックしてみてください。

3. 購入前に実物をチェックしよう

できれば、実物を見てから購入できる店舗を選びましょう。フェイクグリーンは質感が命です。実物を確認できれば、「こんなはずでは…」という後悔を減らせます。

ネット通販で購入する場合は、画像を豊富に載せているサイトを選びましょう。細部までの拡大写真や、根本・葉の裏の様子があるかもチェックしてください。

フェイクグリーンのお手入れ方法

フェイクグリーンの美しさ・鮮やかさを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが重要です。

月に1回程度、全体の埃を払い落しましょう。使い捨てタイプのハンディモップなら、使用後そのまま捨てられて便利です。モップが入らない細かな部分は、ドライヤー(冷風)やエアダスターで埃を吹き飛ばします。

汚れがついていたら、ウェットティッシュや硬く絞った雑巾で拭い取ります。キッチンの近くに置いてあったフェイクグリーンは、油と埃が混じった汚れがこびりついているかもしれません。薄めた中性洗剤で、優しく拭き取りましょう。

フェイクグリーンは表面に特殊加工がされている場合があります。強い力でこすると加工がはがれ、質感が損なわれるおそれもあります。「お手入れは優しく」を心掛けてください。

素敵なフェイクグリーンに出会える専門店「& GARDEN」

「個性的でオシャレなフェイクグリーンが欲しい」「実物を見てから、購入を決めたい」、そんな方はフェイクグリーン専門店「& GARDEN」にお立ち寄りください。

「& GARDEN」は、東京都中央区・湾岸エリアを中心とした不動産業を手掛けるスタートライングループが運営する、フェイクグリーン専門店です。JR総武線「亀戸」駅前にある亀戸副都心店内に、フェイクグリーンを見て触れる実店舗を構えました。

湾岸エリアの不動産にマッチするオシャレでカッコいい、そして高品質なフェイクグリーンを取り揃えています。スタッフが厳選した本物と見紛う質感のフェイクグリーンは、ぜひ一度実物をご覧いただきたいクオリティです。

亀戸にお越しの際は、駅前の「& GARDEN」にお立ち寄りください。遠方の方にはネット通販もご用意しています。

まとめ

フェイクグリーンは本物の植物を模してつくられた、人工の観葉植物です。近年のフェイクグリーンは完成度が高く、感度の高いオフィスやホテル、美容室などに多く取り入れられています。また、「手軽にグリーンを楽しみたい」という個人のお部屋にも広まっています。

毎日の世話が不要で、日照条件を気にせずどこにでも置ける点が、フェイクグリーンの魅力。そして、ずっと枯れずに、私たちの目を楽しませてくれます。

オシャレなフェイクグリーンが気になったら、フェイクグリーン専門店「& GARDEN」にお越しください。オンラインショップでも、インテリア感度の高いスタッフが厳選したフェイクグリーンを取り扱っています。