週末真似したい海外レシピ。外はカリッ、中はモチッ♪優しい味のさつまいもボールを日本の素材と電子レンジで作ってみました。
台湾の定番おやつ

夜市をはじめ、街のどこででも目にする台湾スイーツ、地瓜球(ディーグヮチョウ)。
手頃な値段(日本円で200円ほど)とひと口で食べられる手軽さから、3時のおやつ、小腹が減った時、食後のデザート、街歩きのお供とあらゆる場面で台湾人に愛されています。
さつまいもは、台湾では1年中見る食材。お店によってアレンジも違います。
材料
さつまいも(市販の焼き芋でもOK) 1本
紫芋パウダー(なくてもOK) 適量
粉類
上新粉 さつまいもの量の1/2
砂糖 適量(上新粉の量の1/3)
塩 少々
揚げ油 適量
工程① サツマイモに火を通す

さつまいもは茹でると水分量が多くなり、うまく丸まりにくく、味も薄くなります。蒸すか、電子レンジでの調理がおすすめ。
蒸す場合は沸騰してから皮をむき、1センチほどにスライスして蒸し器に入れて約10分。
電子レンジの場合は、スライスしたさつまいもを耐熱皿に並べ、ラップをかけ5分チン。市販の焼き芋を使えばもっと時短できます。
さつまいものほか、かぼちゃやじゃがいもでも代用可。季節やお好みに合わせて他の野菜でも作ってみてくださいね。
お店でよく見る種類と特徴
高系14号
歴史の古い品種で、ほくほくした食感と強い甘みが特徴。この品種からオリジナルブランド「なると金時」「紅さつま」などが開発されている。
紅あずま
日本で最も食されている品種。さっぱりした甘さと芋らしさを感じる、どこか懐かしい風味が特徴。
安納芋
インドネシアから入ったといわれる品種。クリーミーな味わい。
紅はるか
新しい品種。見た目が美しく味にクセがない。和洋ともお菓子によく合う。
紫芋
ポリフェノールが多く含まれ紫色がきれいに出る。お菓子によく使われ、便利なパウダータイプもあり。
参考文献:
『野菜と豆カラー百科』主婦の友社
さつまいもはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれていますが、ビタミンCは水に溶けやすいです。栄養素を壊さないために、蒸す・焼く・炒めるのがおすすめですよ。
工程② 粉と砂糖を混ぜる

この工程の分量は、比率で覚えると便利!
さつまいも6:粉3:砂糖1
の割合で混ぜると上手に仕上がりますよ。
ボールを作るのに使われる粉には、上新粉、白玉粉、小麦粉、コーンスターチなどがありますが、台湾スイーツにはタピオカの粉を使ったものが多くみられるのが特徴です。
団子粉の豆知識
白玉粉
ねっとりしているのが特徴で、おこわなどに使うもち米。
上新粉
粘りが少ない、白いご飯として食べるうるち米。
片栗粉
さらっとしていて水と熱を加えるととろみがつく馬鈴薯でんぷん。
タピオカ粉はキャッサバを原料とし、日本ではあまり手に入りません。今回は、代わりに上新粉を利用しましたが、家庭で1番メジャーな白玉粉があれば白玉粉でもOKです。
ただし、白玉粉は粒があるため、さつまいもと混ざりづらいです。その場合は片栗粉を使ってもいいですよ。片栗粉の場合パサつくので、量は少なめで大丈夫です。
工程③ 切って丸める

できた生地を2等分し、片方に紫芋パウダーを加えます。今回は、紫芋の粉を使って2種類の色合いに仕上げていますが、もちろんなくてもOK!(現地台湾では1色が定番)
棒状にしたら12~16等分し、丸めていきます。手に水をつけ、空気を抜きながらコロコロと丸めるのがポイント。きれいな団子状になると仕上がりも美しく、色鮮やかです。
工程④ 油で揚げる

揚げる温度は160℃~170℃くらい。お玉や網で軽く押しながら転がし、サックリ仕上げていきます。揚げ上がりの目安は、ほんのり茶色になって(紫はわかりづらいのですが)周りがカリッと固くなってきたらでき上がり。
1週間がんばった自分へのごほうびおやつに、食育の一環として週末のお遊びに、お酒のおつまみにチャレンジしてくださいね。
松下和代(ナチュラルフードスタイリスト)
保育士、栄養士、調理師の資格を持つ。保育所や児童養護施設、ハーブ料理レストランなどでの勤務経験を活かし、栄養関連の記事執筆、保育・栄養相談、アレルギーガイド、レシピ制作など多方面で活躍中。メニューを自分で決められて、自分らしく料理が楽しめる少人数制の料理教室も開催しています。
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