二拠点生活の魅力とは?現実的な注意点と対処法、準備の進め方などを徹底解説!

二拠点生活が注目を集めています。都心の喧騒から離れた自然の中での豊かな暮らし、自由で自分らしい時間の過ごし方といったイメージが、二拠点生活の人気を支えているようです。

ただ、憧れはするものの、いざ実行しようとすると「一歩踏み出す勇気が持てない」という人も多いのではないでしょうか。

本記事では二拠点生活に関心があり、実現を検討したい方に向けて、などを詳しく解説します。二拠点生活が自分らしい生き方の実現に貢献しそうかどうかも考えながら、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「二拠点生活」とは

二拠点生活とは、2か所の生活拠点をもつ暮らし方です。デュアルライフ(dual=2つの、life=生活)とも呼ばれます。

変わる二拠点生活のイメージ

かつて二拠点生活といえば、「都心に住んで仕事をしながら、避暑地にある別荘暮らしも楽しむ」といったイメージが強く、資産家やリタイヤした人に固有の生き方と考えられてきました。

しかし、近年は二拠点生活への見方が変わり、若い人が気軽にスタートするケースも増えています。

二拠点生活が注目される理由

二拠点生活が注目を集める理由や社会的背景は、2つの観点から説明できます。

まず、人々の「生き方」に対する価値観の変化があげられます。「仕事こそが人生のすべて」という生き方は遺物となり、ワークライフバランスが尊重される時代になりました。休日はのんびりと自分らしく過ごしたい、暮らし方も自分で選びたいといった考え方が広まるにつれ、二拠点生活を希望する人も増えているようです。

あわせて、働き方や働く場所の自由度が高まりつつある社会情勢も、二拠点生活の普及を後押しします。パソコンがあれば仕事ができる人なら、かならずしも職住が近接している必要はありません。地方に別荘を持ち、休日は自然を満喫した生活をしながら、必要に応じてパソコンを開いて対応するといった生活も可能です。

二拠点生活を始めるきっかけはさまざま

二拠点生活に関心を持ったり、実際に始めたりする人のきっかけは、さまざまです。「こんな理由で二拠点生活をはじめていいのかな」と、心配する必要はありません。あなたの理想の生き方が二拠点生活なのであれば、実現する道筋を探すべきです。

ここでは、すでに二拠点生活をはじめている人からよく聞かれる、「二拠点生活のきっかけ」を紹介します。

ワークライフバランスを大切にしたい

都市部に住み、働く生活は、休日も都市部特有の喧騒から離れられません。仕事と休日のメリハリをつけたいと願っても、生活環境が希望を妨げる人もいるはずです。

平日は利便性の良い都市部でバリバリと働き、休日は自然豊かな地方都市でのんびり過ごしたい、そんな希望を叶えるために、二拠点生活を始める人もいます。二拠点生活は、「仕事の環境から物理的に距離を置き、休日は思う存分リフレッシュしたい」「人生のバランスを取りたい」と考える方に向いています。

自然豊かな場所で子育てをしたい

「子どもが自然と触れ合える機会をつくりたい」「自然の中で、伸び伸び遊ぶ経験をしてほしい」との理由から、二拠点生活を始める人もいます。収入は都市部での労働で確保しつつ、休日に別荘に移動し、自然とふれあいながら子育てを楽しむ、という生き方がこのタイプに相当します。

別荘のまわりの森でカブトムシを捕まえたり、自治体や地域が主催する田植えや稲刈り体験に参加したりと、別荘のある地域ならではの経験を、子どもと一緒に楽しめるでしょう。

移住に向けて、地方暮らしを体験したい

将来的に移住を考えており、その準備を兼ねて二拠点生活を始めるケースもあります。

地方での生活は、住んでみないとわからないことも多々あるものです。しかし、本格的に移住し生活の拠点を移してしまうと、「合わない」「理想と違った」という展開になったときに、あらためて転居先を探さなければなりません。時間的にも金銭的にも大きな負担がかかります。

二拠点生活なら、都市部の拠点はそのままに、地方都市での生活も経験できます。別荘で生活しながら、経験を踏まえて理想の移住条件を検討していけば、将来的な移住に備えやすくなるでしょう。

ビジネスチャンスを見つけたい

二拠点生活を通じ、ビジネスチャンスを見つけたいという人もいます。

都市部での本業を続けつつ、地方都市で新しい挑戦を始める人もいれば、「本業の事業を地方都市で拡大したい」「本業のコネクションを生かし、地方でのビジネスにつなげたい」と考える人もいます。

地方都市には、その土地ならではのビジネスチャンスがあります。新しいサービスを始めたり、地方の課題を解決し活性化をめざしたりと、取り組みかたはさまざまです。

二拠点生活のメリット

別荘を構えて、二拠点で生活する。そのライフスタイルのメリットや魅力を、あらためて考えてみましょう。4つの視点から解説します。

都心と地方、それぞれのライフスタイルを楽しめる

生活の基盤となる別荘を持つことで、旅行とは異なる「地に足の着いた地方都市での生活」を楽しめるようになります。コミュニティに溶けみ、時間をかけて地方の魅力を堪能する生活もできるでしょう。

新しい出会いやチャンスがある

二拠点生活により、新しい拠点での出会いが生まれます。地方都市には、「人のつながり」を大切にする空気感が健在です。近所の人、コミュニティの人など、多くの場所で新たな人間関係を築けるでしょう。

人間関係が生まれれば、チャンスも広がります。思わぬところから、ビジネスのヒントが見つかる可能性もあります。

趣味やレジャーを楽しめる

趣味が高じ、二拠点生活を始める人がいるほど、二拠点生活と趣味・レジャーは切り離せない関係にあります。「サーフィンが好きすぎて、海辺に拠点を構えた」「スキーのために、スキー場の近くに別荘を持った」などは、好例です。

都市部で働いて収入を確保しつつ、思う存分趣味に打ち込める環境も手に入るのが、二拠点生活のメリットです。別荘があれば、趣味を楽しむ間の滞在場所や費用の懸念がなくなります。

一度きりの人生を満喫したい、そう考える人に二拠点生活はおすすめの選択肢です。

戸建ての別荘を取得しやすい

都市部では、年々難しくなっている戸建て住宅の取得も、地方都市なら比較的容易に実現できます。空き家となった別荘を賃貸に出す例も多く、戸建賃貸という希望も叶いやすい傾向があります。

また、移住者や転入者の住宅取得を補助する自治体もあります。条件を満たせば、100万円ほどの補助金を受けられるケースもあるため、ぜひチェックしてみてください。

二拠点生活のデメリットと対処法

魅力多い二拠点生活にも、注意したいデメリットがあります。二拠点生活を決心する前に、知っておきたいデメリット5つと対処法を解説します。

コストがかかる

二拠点生活には、コストがかかります。二拠点生活の良い面ばかりを見て実現に邁進してしまうと、後からコスト負担に悩まされるおそれもあります。

理想の生活を具体的に描き、その実現に必要な費用を試算してみてください。想定以上のコストがかかるとわかった場合は、収入を増やすか、コストを下げるか検討します。

試算しておきたい二拠点生活のコストは、後ほど詳しく解説します。続きをご覧ください。

移動の労力がかかる

移住と異なり、二拠点生活は拠点間の移動が発生します。移動は、距離が長いほど・頻度が多いほど、負担となる点を押さえておきましょう。

移動のデメリットを解消する方法は、2つあります。

  • できるだけ近い都市に2つ目の拠点を構える
  • 移動頻度を減らすライフスタイルにする

移動の時間的・コスト的な負担軽減には、1つ目の拠点から150km圏内程度での二拠点生活をおすすめします。東京を中心とした場合、山梨県や群馬県、栃木県、茨城県、静岡県あたりまで、つまり関東地方外縁といえる地域が150km圏内に入ります。この地域なら、新幹線で1時間ほどあれば移動が可能です。

都心にはない準備が必要になる

地方都市や別荘での暮らしには、地域特有の準備が必要な場合があります。

わかりやすい例は、雪や凍結でしょう。雪が降る地域なら、冬の早朝の雪かきや車の雪下ろし、スタッドレスタイヤへの履き替え、さらに相応の暖房設備も必要です。

暮らしに欠かせない準備は、地域によって異なります。別荘を持ちたい場所が決まったら、自治体の移住支援窓口や不動産会社などに相談してみましょう。「この地域で四季を過ごすために、準備しておいたほうが良いものは何か」と尋ねると、一通りの項目を教えてもらえます。

家族のライフスタイルも変わる可能性がある

ファミリーで二拠点生活を検討する場合、自身以外の家族のライフスタイルが変わる可能性がある点にも、配慮が必要です。別荘を持つ前に、希望の地域を何度も訪れ、家族の希望を丁寧に聞きましょう。その上で、家族全員の合意を形成し、二拠点生活を決定するようにします。

2か所の住宅のメンテナンスが必要

二拠点生活では、2か所の住宅のメンテナンスが必要になります。掃除や住宅設備の手入れも、2倍必要です。戸建て住宅なら、庭や周囲の草取りも必須です。

また、住んでいない住宅には、空き巣やトラブルの懸念もつきまといます。

自身でメンテナンスできるか検討した上で、難しければ外部サービスの利用を検討してください。空いている家のメンテナンスや草取りを頼める業者を利用したり、セキュリティサービスを導入したりするのもおすすめです。

二拠点生活に必要なコスト

二拠点生活のコストは、基本的に「出費が2倍になる」と考えると良いでしょう。本章では、二拠点生活に必要なコストを、具体的に解説します。

なお、紹介する内容は一例であり、住む地域や家族構成、住宅形態などによって変動します。めやすとして、参考にしてください。

賃貸別荘にかかるコスト

賃貸に出ている別荘を借りる場合、最初にかかる費用は以下のとおりです。

項目費用めやす
敷金家賃の1~2か月相当
礼金家賃の1か月相当
仲介手数料家賃1~2か月相当×消費税
火災保険料2~3万円
日割り家賃入居日に応じて日割り計算
前家賃家賃の1か月分
諸費用2~5万円

賃貸別荘には戸建て物件のほか、マンションタイプやリゾートホテルタイプ、ホテルコンドミアムなどがあります。ホテルコンドミアムとは、自分がホテル1室のオーナーとなり、利用しない期間を客室として運用できる仕組みです。

賃貸別荘を借りる際は、通常の賃貸物件と同様に保証人が求められる場合もあります。

別荘の取得にかかる費用

別荘を取得する場合、「土地を購入し、注文住宅を建築する」「中古の別荘を購入する」の2つの方法があります。

ここでは二拠点生活をスピーディーに始めやすい、中古別荘の購入を前提にコストをまとめてみましょう。

中古別荘の購入に必要な費用は、以下の

  • 物件購入費用
  • 手付金、手数料など(売買代金の1割~2割)
  • 登記費用(5万円~10万円)
  • 固定資産税清算金(購入時期により異なる)
  • (住宅ローンを利用の場合)融資・事務手数料(借入金の1%~2%)
  • 保険料(物件により異なる)
  • 不動産取得税(固定資産税評価額の4%)

このほか、水道負担金や温泉権利金がかかる物件もあります。修繕やリフォームを施す場合は、その工事費用も想定しておく必要があります。

なお、別荘購入で利用できる住宅ローンは「セカンドハウスローン」と呼ばれる商品です。金利が通常の住宅ローンよりやや上がりますが、近年の超低金利時代の影響を受け、住宅ローンとの金利差は小さくなっています。。

二拠点生活の維持費用

二拠点生活を維持するためにかかる費用項目は、最低限以下を押さえましょう。

<生活のための費用>

  • 家賃(管理費、更新料、保険料なども含む)
  • 光熱費、水道代
  • 通信費
  • 食費などの生活費
  • 税金

※ 別荘を取得した場合は、固定資産税や管理費もかかります。

<移動のための費用>

  • 交通費
  • 自動車の維持費、ガソリン代など

交通費は、移動距離や頻度、家族の帯同有無によって変わります。どのくらいの頻度で何人が移動するのか、入念に試算しておきましょう。

【注意】住民税は1か所の住所で支払う

住民税は、毎年1月1日時点で住民票のある住所地で課税されます。住民票は1つの住所にしか置けないため、2つの拠点のどちらかのみで支払うことになります。

住民票を置く住所は、メインで使う拠点がおすすめです。税金をはじめ、自治体等からの重要な書類は、基本的に住民票がある住所に送られるためです。不在がちの拠点に大切な書類が届くと、対応が遅れたり、紛失したりするおそれがあります。

2つの拠点のうち、どちらに住民票を置くべきかも、しっかり検討しましょう。

二拠点生活の始め方

二拠点生活をしたいと考えてから、実際に始めるまでのステップを4つにわけて解説します。

1. 家族に相談し、同意を得る

まず、二拠点生活の希望を家族に相談しましょう。

唐突に相談をもちかけると、家族が驚き、困惑する可能性があります。日ごろから少しずつ話を始め、家族にも二拠点生活のイメージを持ってもらうよう、働きかけておくと良いでしょう。

一般的に、二拠点生活には「大変そう」「お金がかかりそう」とのイメージが先行します。ネガティブな印象ばかり抱かれないように、家族にとってのメリットも、具体的に伝えてみてください。

2. 2つ目の生活拠点を探す

拠点探しは、理想の二拠点生活を叶える地域探しから始まります。どのようなライフスタイルを送りたいのか、具体的に描きながら、理想が叶う場所を探しましょう。

移動の距離やコスト、経路も検討し、過剰な負担にならない場所を選びます。

二拠点生活の拠点は、以下のサービスで探せます。

  • 全国の不動産物件情報サイト
  • 地場の不動産会社
  • 自治体の空き家バンク
  • 別荘やリゾートに強い情報サイト
  • 移住や田舎暮らしを支援する情報サイト

あるサイトに載っている物件が、別のサイトには掲載されていないというケースもあります。できるだけ多くの情報を集める手間を惜しまず、希望に合う物件を探しましょう。

3. 資金を用意する

資金の用意も大切です。二拠点生活を始めるにあたって必要なコストを試算し、十分な資金を用意しましょう。

自治体の補助金などは、条件を満たした住民に対し、申請手続きを経て後日交付になるものがほとんどです。初期費用には充当できないため、注意してください。

4. 新生活を始め、諸手続きを完了させる

2つ目の拠点を用意し、新生活を始めたら、必要な手続きを速やかに済ませましょう。困った点があれば、不動産会社への相談がおすすめです。必要な手続きや管理内容などを、詳しく教えてくれます。

二拠点生活に関する情報を集める方法

二拠点生活の成功は、事前の情報収集が鍵を握ります。精度高く、信用できる情報をできるだけたくさん集め、自身のケースに落とし込み、計画を練っていきましょう。

二拠点生活の情報を集める方法は、3つあります。それぞれの特徴を押さえ、必要な情報を確実に入手していってください。

インターネット・SNS

インターネットの情報は、二拠点生活に関して幅広く知りたいときに有益です。また、SNSでは、先に二拠点生活を始めた人の体験談や事例を探せます。希望の地域に拠点を構える先行者が見つかれば、自身の計画具現化に役立つ情報も入手できるでしょう。

直接コンタクトをとって二拠点生活の様子を教えてもらったり、地域の移住者コミュニティを紹介してもらったりと、現地とのコネクション構築につなげやすいというメリットもあります。

書籍

二拠点生活に関する書籍も、多数刊行されています。二拠点生活のハウツー解説に留まらず、働き方やワークライフバランス、自分らしさなど、人生そのものを考えさせる書籍もあります。

幅広い視点から自分と人生を振り返り、メリットやデメリットも踏まえ、二拠点生活を多面的に検討したい人におすすめの情報収集手段です。

地方自治体

地方自治体には、移住や二拠点生活を支援する窓口が設けられています。補助金や空き家物件の紹介のほか、移住・二拠点生活を考えている人への情報提供も、この窓口の役割です。

オンライン相談に対応する自治体も多く、アクセスのハードルが低くなっているのも特徴。相談するうちに漠然としたイメージが具体化できた、という人もおり、二拠点生活の実現に大きな一歩を踏み出せるかもしれません。

二拠点生活におすすめの地方都市6選

ここからは、別荘を構えての二拠点生活におすすめの地方都市を紹介します。それぞれの地域の魅力をチェックしながら、理想の二拠点生活ができそうな地域を探してみてください。

紹介する地域は、以下のとおりです。

  • 千葉県館山市
  • 神奈川県鎌倉市
  • 埼玉県秩父市  
  • 栃木県那須町
  • 山梨県山中湖村
  • 静岡県伊東市

千葉県館山市

千葉県館山市は都心から約115km、東京湾アクアライン経由で2時間半の距離にある、海沿いの都市です。

館山市は絶景に囲まれた雄大な都市。都心から2時間半の好アクセスの場所とは思えない長い海岸線や水平線の大パノラマが、目の前に広がります。ヤシの木が並ぶ海岸線に沈む夕日は、異国情緒あふれる光景。「本当に関東?」と思ってしまいそうです。

そんな思いを現実に引き戻してくれるのは、海に浮かぶ富士山!東京湾越しに見る富士山は、いつまでも見ていたくなる美しさです。

「冬がない」といわれる温暖な気候は、年中を通してさまざまなアクティビティにあなたを駆り出してくれるでしょう。館山沖でとれる脂ののった魚を釣る、そんな新しい趣味にも出会えるかもしれません。

伊豆や軽井沢などと比べ、比較的手ごろな価格で別荘を取得しやすい点も、館山市の魅力です。庭つきの戸建物件も豊富にあり、ガーデニングを楽しみたい人にもおすすめです。

神奈川県鎌倉市

都内からはJR湘南新宿ラインで1時間ほどの、お馴染み鎌倉市。実は、明治時代から大正時代にかけ、軽井沢と並ぶ「別荘文化」があった場所でもあります。海水浴ができ、小高く展望の良い立地や、涼やかに夏の日差しを遮る松林などが、避暑や保養に最適だと、多くの外国人や政財界の要人などが集まりました。

鎌倉文学館や旧諸戸邸など、往時の別荘を偲ばせる建築物がそこかしこに見られるのは、この別荘文化の名残です。

独自の文化が栄えた鎌倉は、いまも「都心とは時間の流れが違う」「心が洗われるよう」と形容される、不思議な雰囲気を持っています。地域のいたるところで歴史を感じられるのも、鎌倉の特徴でしょう。

鎌倉に別荘を持つ場合は、観光地を避けた海沿いか山の上がおすすめです。エリアによって別荘の価格が大きく異なるため、入念な調査をおすすめします。閑静な住宅街にある別荘が売りに出されている場合もあり、比較的リーズナブルに購入できるようです。

埼玉県秩父市

都内から埼玉県秩父市までは、関越自動車道経由で2時間ほど。特急を使えば約80分で到着します。距離にして95km程度、気軽にアクセスできる地域でありながら、豊かな自然に囲まれた、多彩なアクティビティが楽しめる場所です。

ピンク色の芝桜が絨毯のように広がる羊山公園は、SNSなどで「映えスポット」として有名。美しい渓谷や滝に恵まれた地域でもあり、清流に色を映す秋の紅葉は「秩父路の秋」として、よく知られています。

四季折々の自然を身近に感じたい人の別荘に、ぜひおすすめしたい場所といえるでしょう。秩父に別荘を持ったら、カメラを趣味にしたくなるかもしれません。

また、秩父市は温泉も豊富です。自然に囲まれた露天風呂を持つ温泉も数多くあり、休日ごとに温泉巡りを楽しみたい人にもおすすめです。秩父温泉「満願の湯」は、美肌効果があるとされます。

秩父市では、よく手入れされた別荘が手頃な価格で紹介されています。別荘取得費用を抑えたい方は、ぜひチェックしてみてください。

栃木県那須町

栃木県那須町は、東北自動車道経由で都内から2時間半、195kmほどの距離にあります。標高が1,000mと高く、関東屈指の避暑地として知られています。皇室の御用邸でも有名です。

真夏でも日中は25℃前後までしか上がらず、夜間も15℃程度。熱帯夜知らずの、実に過ごしやすい場所で、毎年多くの人が涼を求めて訪れます。

那須は、ファミリー層から人気です。その秘密は、子どもが喜ぶスポットが充実している点。那須ハイランドパークや那須どうぶつ王国、那須高原りんどう湖ファミリー牧場など、自然に囲まれた那須ならではの楽しみが満喫できます。

別荘を構えて定期的に訪れるライフスタイルなら、年間パスを購入してトコトン楽しむこともできます。

那須にはさまざまなタイプの別荘が充実しています。戸建別荘はもちろんのこと、必要な日数分だけ購入できるタイプやテニスコートやBBQ場つきの別荘もあります。

山梨県山中湖村

富士山の麓・山中湖を擁する山梨県山中湖村までは、都内から中央自動車道を使って約2時間。125kmほどの距離にあります。

山中湖は池に映る「逆さ富士」や「ダイヤモンド富士」が見られるとあって、撮影スポットとしても絶大な人気を誇ります。山中湖と周辺の自然を活用した、豊かなアクティビティを楽しみたい人にもおすすめの場所。SUPやフライボードなど、はじめての人も楽しめるメニューも豊富です。

また、キャンプをすれば、鹿や野鳥の鳴き声と満点の星空があなたを包み込みます。別荘の庭で、あるいはキャンプ場でと、多彩なキャンプを楽しめるのも山中湖ならではの魅力でしょう。四季折々に訪れ、湖畔をサイクリングしながら、季節の移ろいを感じる暮らしも素敵です。

リゾート地とあって、別荘の相場はやや高めです。信頼できる不動産会社を見つけ、予算と希望に合う別荘を紹介してもらうと良いでしょう。

静岡県伊東市

都内からJR特急「踊り子号」で1時間45分。130kmほどの場所にある、伊豆半島の町が伊東市です。

伊東市は、静岡県内随一の温泉どころです。江戸時代には、徳川将軍への献上湯も行われていたそう。泉質に定評ある伊東市なら、温泉巡りの別荘ライフが叶います。

また、眼前に広がる美しい海は、マリンアクティビティが充実しています。海水浴はもちろんのこと、スノーケリングにSUP、シーカヤックなど、多彩なメニューが用意されています。イルカと遊べたり、遊覧船に乗ったりと、世代を問わず「海を楽しみたい」人にイチオシの町です。

豊富で新鮮な海の幸を堪能できる、ご当地グルメもひそかな人気。「下田の金目鯛の煮付け」「アジの干物定食」などは、ぜひ食べておきたい逸品です。

リフォーム済みの別荘や、管理が行き届いた別荘も数多くある伊東市。二拠点生活をはじめてスタートする人も、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

二拠点生活は、自分らしい生き方やワークライフバランスのとれた生活を望む人から支持されています。それぞれの地域で出会いがあり、チャンスがあり、いままでとはまったく異なる人生を歩めるようになるでしょう。

一方で、コスト面や移動の手間なども、現実的に考えておく必要があります。過度な負担をかけずに二拠点生活を成功させるためには、150km圏内の二拠点生活がおすすめです。