一世一代の開店、開店する人はきっと、踊る心と少しの不安を抱え、準備に慌ただしく過ごしていることでしょう。
そんな開店をお祝いするプレゼントは、何を選べば喜んでもらえるでしょうか。相手の好みや欲しいものがわからなかったら、どうしますか?
今回は、開店祝いにおすすめのプレゼントを、6選紹介します。定番のプレゼントこそ、贈る人のセンスがあらわれるもの。贈る際の注意点やマナー、予算相場、困ったときの対処法までチェックし、「あれ、嬉しかったよ!」と喜んでもらえるプレゼント選びのヒントにしてください。
開店祝いの目的

開店祝いには、お世話になっている相手や、親しくしている相手が始める新たな事業に対し、その成功を祈念する目的が込められています。同時に、新事業が始まったあとも、継続的に自分・自社との良好な関係を維持してほしい、との願いも込められます。
開店祝いは、この目的に立ち返ってから具体的なプレゼントを選びましょう。相手の事業にプラスになるもの、喜んでもらえるもの、良い印象を与えられるものが、開店祝いに最適なプレゼントです。
開店祝いによく選ばれるプレゼント6選

開店祝いでよく選ばれる、おすすめのプレゼントを6選紹介します。贈る相手が始める新事業の形態や業種、また性格、個性なども踏まえ、最適なプレゼントを選びましょう。
祝い花
開店祝いの定番ともいえる祝い花は、オフィスや店舗など、テナントを構えての開店におすすめです。開店のお祝いムードに文字通り華を添えられ、おめでたい雰囲気を後押しします。
後に残るものでもないため、相手を選ばず贈れるのも、贈り主にとっては嬉しいポイント。カラーや雰囲気も相手によって変えやすく、まさに開店祝いの万能選手です。
祝い花は、おもに2つのタイプがあります。
スタンドタイプ
スタンドタイプは、自立する脚の上に花を生けます。全体の高さが180cmほどになるものが一般的です。存在感があり、華やかさも抜群。テナントの入り口や外に置かれ、道行く人にも開店を周知します。
置くスペースが必要なため、開店する店舗が小ぶりな場合は、事前に贈っても問題がなさそうか、確認しておくと安心です。スペースが心配なときは、次に紹介するアレンジメントタイプも検討してみてください。
アレンジメントタイプ
アレンジメントタイプは、器に吸水性のスポンジを入れ、花を生ける祝い花です。花束を器に生けたもの、と考えてください。スタンドに比べてコンパクトに仕上げられ、店内のテーブルの上、レジ横など、どこでも気軽に置ける点がメリットです。
使う花材がスタンドより少なくて済み、予算も抑えられます。気の置けない相手や、友人への開店祝いによく選ばれます。
胡蝶蘭
祝い花の定番をもう1つ紹介しましょう。胡蝶蘭です。開店したショップには、1つはかならずといって良いほど置かれています。
胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、お祝いにふさわしい花として昔から愛されています。真っ白で清純な花びらが印象的な胡蝶蘭ですが、近年はパープルやブルー、グリーンなどの珍しい色合いの胡蝶蘭も人気を博しています。
あらゆる業種・年代にマッチする祝い花でもあり、「何を贈ろうか」と迷ったときにもおすすめ。花の本数と費用が比例するため、相手先や場面に合わせて最適な本数を決め、オーダーしましょう。
なお、胡蝶蘭は鉢植えの植物です。届いたあとも、丁寧にお手入れすれば、数か月以上も美しい花を楽しめます。
観葉植物
開店祝いには、観葉植物もおすすめです。観葉植物は「自分では買わないが、もらうと嬉しいプレゼント」ともいわれます。インテリア性が高く、テナント内の雰囲気を明るくしてくれる効果も期待できます。
風水でも観葉植物は「悪い気を取り除き、良い気を取り入れる」とされます。開店後の発展を願うお祝いに、最適なチョイスといって良いでしょう。
開店後は店内に置かれることを想定し、日光が少なくても育つ樹種(耐陰性の高い植物)が適しています。
〈耐陰性の高い観葉植物〉
- モンステラ
- ドラセナ
- フィカス・ウンベラータ
- カポック(シェフレラ)
- テーブルヤシ など
上記の植物は、一般的な園芸店やホームセンターでも、取り扱いが多い品種です。実物を見て、相手の好みや店舗の雰囲気に合いそうなものを選ぶと喜ばれるでしょう。
★ 「フェイクグリーン」もおすすめ ★ 祝い花は、花が枯れたあとに処分しなければなりません。 観葉植物はメンテナンスも必要で、忙しい開店直後に手間をかけさせないか、と心配する人もいます。 そんなときには、フェイクグリーンの祝い花がおすすめです。技術が発達し、現代のフェイクグリーンは、近くで見ても本物と区別できないクオリティになってきました。 インテリアショップ等でみかけるグリーン以外にも、祝い花として使えるアレンジメントのフェイクグリーンもあります。 お手頃価格でメンテナンスフリー、贈り主にも受け取る側にも嬉しいフェイクグリーンは、「&GARDEN」で揃います。 |
インテリア雑貨
開店後も使ってもらえるインテリア雑貨も、開店祝いとして人気です。インテリア雑貨は名入れもしやすく、開店を祝う気持ちと贈り主の名を末永く、店舗に残せます。
インテリア雑貨を選ぶ際は、相手の好みや店舗の雰囲気にマッチしているかを重視します。また、飲食店や子どもむけの店舗など、人の動きが多い店舗には、落としても割れないものを選ぶ配慮も大切にしましょう。
同じ用途のものを相手がすでに持っていないかも、確認しておくと安心です。
〈開店祝いにおすすめのインテリア雑貨〉
- 店舗のURLやSNSのQRコードをプリントしたアクリルパネル
- 雰囲気にマッチしたアートフレーム
- フラワーベース
- 壁掛け時計
- スタンドライト
- アロマディフューザー など
お菓子・スイーツ
開店祝いにお菓子やスイーツをチョイスするのもおすすめです。お菓子やスイーツは万人に喜んでもらいやすく、店舗のスタッフとお祝いの気持ちを分かち合うこともできます。
種類が多く、選ぶ楽しみがあるのもお菓子・スイーツの醍醐味です。
開店のタイミングは慌ただしく、ゆっくり味わう時間がないことも予想されます。開店祝いには、日持ちする菓子やスイーツが最適です。また、相手に保管の手間をかけないよう、冷蔵・冷凍のものも避けたほうが無難でしょう。個包装タイプを選ぶと、スタッフが個々に持ち帰って楽しむこともできます。
〈開店祝いにおすすめのお菓子・スイーツ〉
- 焼き菓子
- 和菓子
- タルト
- ベイクドバー
- マカロン など
同郷の相手や、郷土料理を出す飲食店の開店などには、ご当地の名物を贈っても素敵です。また、百貨店やSNSで話題のお菓子なら、受け取った側にちょっとしたワクワク感を与えられるかもしれません。
お酒・ドリンク
お祝いのシーンには、お酒も良く合います。アルコールを飲まない方には、ドリンクを贈っても良いでしょう。
開店祝いのお酒
開店祝いで選ばれるお酒は、次の4種類です。
- ワイン・シャンパン
- ビール
- 日本酒
- 焼酎
どれも、人によって銘柄の好みがあります。普段の相手の様子から好みの銘柄を探ったり、共通の知人を通してリサーチしたりしてみてください。
なお、以前は「お酒は2本セットで贈る」というマナーがありました。近年は廃れてきているようですが、人によっては「お酒は2本セットであるべき」と考える人もいます。
また、4本・9本は縁起が悪いとされます。お酒は1本~2本で贈るようにしましょう。
開店祝いのドリンク
アルコールを飲まない方、また車使用が必須の地域の方などには、お酒ではなくドリンクがおすすめです。お祝いにピッタリのドリンクもバリエーション豊富で、どれにしようか迷ってしまうかもしれません。
定番のドリンクは、ジュース類やお茶、コーヒーなど。品質にこだわりのある品を選ぶと、お祝いの気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
健康に配慮したお酢ドリンクは、色合いも華やかなものが多く女性におすすめ。クラフトタイプのジンジャエールやコーラ、シロップの飲み比べセットなども、話題性抜群です。
開店祝いのプレゼントを贈るタイミング

開店祝いのプレゼントは、到着が早すぎても遅すぎてもいけません。では、最適なタイミングはいつでしょうか。
祝い花・胡蝶蘭と、それ以外に分けて、プレゼントを贈るべきタイミングを解説します。
祝い花・胡蝶蘭
祝い花や胡蝶蘭は、開店前日に届くように手配しましょう。
開店当日は準備やゲストのお迎えで、慌ただしいもの。セレモニーが開かれる場合もあり、プレゼントが届いても、受け取り飾る手間がないと考えられます。
開店に向けて最終的な準備を進めている前日のうちに届けば、相手もゆとりをもって受け取れるでしょう。
花は、時間の経過とともにしおれます。開店の日を最良の状態で迎えるためにも、前日の配送がベストです。
なお、スタンドは場所を必要とするため、事前にサイズと配送日時を知らせておくと親切でしょう。
それ以外のプレゼント
祝い花と胡蝶蘭以外のプレゼントは、開店に間に合うよう送ります。かならずしも、前日でなくても構いません。開店の知らせを受けて、できるだけ早く手配すると、“お祝いの気持ちがあふれている”印象を与えられます。
どこに贈るべきか、配送先は事前に確かめておきましょう。開店前の準備期間は、店舗に常時スタッフがいるとは限りません。
開店祝いで贈ってはいけないプレゼント

開店祝いにはタブーとされるプレゼントもあります。知らないうちにマナー違反とならないよう、チェックしておきましょう。
赤字や火事を連想させるもの
開店祝いには、赤いものが忌避されます。祝い花も、よほどの事情がなければ赤以外の花でアレンジされます。赤は「赤字」につながり、縁起がよくないという理由からです。
また、「火」に関連するものも避けてください。ライターや灰皿はNGです。インテリア性から選びがちなキャンドルも避けた方が良いでしょう。火は「火事」を連想させるから、という理由があります。
スリッパ・マットなど
開店祝いでは、スリッパやマットを避けるべき、という人もいます。実用性は評価できるものの、「踏みつける」動作が相手に失礼になるとの理由が隠れています。
ただ、相手からの希望であれば、贈って構いません。
開店祝いの予算相場

開店祝いのプレゼントは、予算をどのくらい想定すれば良いでしょうか。この問いへの答えは、相手との関係性によって変わります。
個人
個人同士のやり取りなら、お祝いの相場は5,000円~30,000円程度とされます。金額に幅がありますが、これまでとこれからのお付き合いを踏まえ、決めると良いでしょう。
花を贈る場合は、フラワーショップに予算を伝えながら相談するのがベストです。予算によって、アレンジに加えられる花材の種類や本数が変わります。理想のアレンジを完成させるにはいくらくらいかかるか、と聞いてみてください。
法人
義理のお付き合い程度の法人同士なら、10,000円~50,000円ほどが相場になります。深いお付き合いのあり、今後も良いご縁をつなげたい方なら、30,000円~50,000円程度と考えましょう。
たとえば胡蝶蘭なら、3~5本立ちが20,000~30,000円程度です。50,000円出すと、一般的なフラワーショップの店頭にはない、豪奢な7本立の胡蝶蘭を手配できます。
開店祝いに添える立札・熨斗(のし)のマナー

開店祝いのプレゼントには、プレゼントの主旨と贈り主を記載した立札や熨斗を添えます。
立札は、祝い花や胡蝶蘭につける板状のもの。昔ながらの木でできた札のほか、近年は紙製の立札もよく見られます。
お祝いの主旨(開店御祝 など)と贈り先、贈り主を1枚に記します。祝い花をオーダーするフラワーショップで、花と一緒に手配します。
食品やインテリアグッズなどをプレゼントする際は、熨斗を添えるのがマナーです。水引は紅白花結びを選び、「祝御開店」「御開店御祝」と記します。熨斗は贈り先は書かず、水引の下中央に贈り主の名前を書きます。
立札も熨斗も、誤字があっては一大事です。オーダー前にしっかり確認し、間違いを防ぎましょう。さまざまな漢字が使われる「わたなべ」「さいとう」などの姓は、とくに注意してください。
こんなときどうする?開店祝いのプレゼントに関するQ&A

開店祝いのプレゼントを贈る際に、「困った!」となりやすい場面を3つピックアップしてみました。解決策とあわせ、Q&A形式で解説します。
Q. 贈るタイミングが間に合わなかった!どうすればいい?
開店祝いのプレゼントは、数日程度の遅れは問題ありません。気づいた時点で速やかに手配
ただ、祝い花は、開店後数日のうちに片付けられてしまいます。日数が経ったあとに1つだけ届いても行き場がなく、受け取った側が困惑する可能性も考えられます。
開店祝いのプレゼントを遅れて届ける場合は、花以外を選ぶと良いでしょう。また、遅れたことをお詫びしつつ、開店をお祝いする気持ちを手紙にしたため、同封すると、相手に誠意が伝わりやすくなります。
Q. 何を贈ればよいかわからない!どうすればいい?
開店祝いに何を送れば良いか迷ったら、以下の2つを選ぶと間違いありません。
- 胡蝶蘭
- お菓子、スイーツ
胡蝶蘭は、どのような形態・業種の開店にも贈れる、万能の花です。鉢植えでスタンドほどのスペースも必要なく、コンパクトな店内でも置き場所に困りません。
価格の割に格式の高い印象を与えられるため、法人のお祝いにも最適です。
また、お菓子やスイーツも、もらって困る人がいないといわれる定番のプレゼント。相手の好みがわからない場合は、好き嫌いがでにくいクッキーや焼き菓子を選ぶと良いでしょう。
Q. 仲間と連名で贈りたい!立札や熨斗はどうすればいい?
連名でお祝いを贈る場合、立札は以下のように記します。
- 全員の名前を書く
- 代表者の氏名+他〇名 とする
- 「〇〇〇一同」とする
「〇〇〇一同」の空欄には、仲間のつながりを一言であらわす言葉をいれましょう。所属団体や部署名のほか、「友人一同」といった使い方もできます。
まとめ
開店祝いには、新たな門出を祝い、これからの発展を祈る気持ちが込められています。プレゼントも、華やかで相手が喜んでくれそうなものを選びましょう。相手の好みや最適なプレゼントがわからないときは、祝い花や胡蝶蘭、お菓子がおすすめです。
メンテナンスフリーでいつまでも美しさを保つ、フェイクグリーンの祝い花の人気も高まっています。受け取る側の負担も軽減できる、新しい祝い花の選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
見映えのするフェイクグリーンの祝い花は、専門店「&GARDEN」にご相談ください。