【賃貸】2つの物件で迷ったら?決めるための比較ポイントと対処法を解説!

「賃貸物件を最終的に2つに絞り込めたものの、決めきれず迷っている…」、そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。じっくり考えたいとは思うが、他の人に先を越されたらと気持ちが焦るばかりかもしれません。

今回は、2つの賃貸物件で迷ったときに、比較したいポイントや対処法を解説します。比較ポイントは優先順位の高い項目、生活の質を高める項目とに分けてまとめました。

理想の物件に出会い、生活を始めるためのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

【前提】迷っても、賃貸物件の仮押さえはできない

2つの賃貸物件のどちらもが魅力的で、決めきれない場合、仮押さえして、ゆっくり検討したいと考えるかもしれません。

しかし、賃貸物件は、いわゆる「仮押さえ」はできません。「将来的に入居契約をする可能性が高いから、“無料で”他の申し込みが入らないようにしてほしい」といった希望はできないのです。

もしかすると、不動産会社から「仮押さえしますか?」と提案された経験がある人も、いるかもしれません。不動産会社がいう「仮押さえ」とは、入居申し込みの手続きをし、申込金を支払った状態をいいます。

賃貸物件を仮押さえしたい場合は、入居申込手続きと申込金が必要です。一般的な意味で使われる「無料での仮押さえ」はできない、と理解しておきましょう。

2つの賃貸物件で迷ったら、「住み始めた後」を想像してみよう

2つの賃貸物件のどちらを契約しようか迷ったら、それぞれの物件で暮らし始めた後を想像してみてください。

どちらの物件の方が、快適に過ごせそうでしょうか。

どちらの物件の方が、職場や学校に通いやすそうでしょうか。

休日の過ごし方が充実しそうなのは?

友達やパートナーと、楽しいおうち時間を過ごせそうなのは?

安心して暮らせそうなのは…。

住み始めた後の生活を具体的にイメージすると、どちらの物件の方が自分の理想に近いか、判断しやすくなります。

それでも迷ったら、次の章から紹介するポイントを参考に、2つの物件を比較していきましょう。

優先度の高い賃貸物件の比較ポイント

どちらの賃貸物件に住むか決める際、多くの人にとって優先度の高い比較ポイントを7つ解説します。

費用

まずは、費用面です。費用は「初期費用」「毎月の家賃」の2つに分けて考えます。

初期費用

引っ越しにかかる費用をできるだけ抑えたい人は、初期費用が安い物件がおすすめです。初期費用には、以下の費用項目が含まれます。

  • 敷金
  • 礼金
  • 仲介手数料
  • 月割り家賃(月途中で入居の場合)
  • 初月家賃
  • 火災保険料
  • 鍵交換費用
  • クリーニング費用 など

費用項目は、物件によって多少変わります。かならず総額で見積もりを出してもらい、比較してください。

毎月の家賃

毎月の支出を抑えたい場合は、月々かかる費用が低い物件がおすすめ。毎月かかる費用項目も物件によって異なります。一般的にかかる費用は、以下の通りです。

  • 家賃
  • 共益費
  • 管理費
  • 駐車場代 など

ランニングコストにも注目

毎月の支出は、家賃だけではありません。物件に敷設されているガスの種類によって、ランニングコストが変わります。詳しくは後述しますが、ランニングコストを抑えるなら、都市ガスの物件がおすすめです。

間取り

間取りは住み心地に直結する、重要な項目です。費用面の大差がない物件同士なら、間取りを比較して決めましょう。

最適な間取りは、ライフスタイルによって変わります。忙しく、掃除をする手間がない人なら、細かく仕切られた間取りよりも、大きな1部屋の方が便利かもしれません。在宅時間が長い人、リモートワークが多い人なら、独立した個室がある物件がおすすめです。

キッチンスペースが広い物件は、自炊派に最適。また、収納の広さと位置も比較し、自分が暮らしやすいと感じる物件を選ぶと間違いありません。

周辺環境

周辺環境も、暮らしやすさに関わります。物件周辺のにぎやかさ・静けさ、お店の種類と軒数、営業時間などを比較しましょう。

物件から徒歩圏内にあると嬉しい施設の例を、以下にまとめました。参考にしてください。

  • コンビニエンスストア
  • スーパー
  • ドラッグストア
  • 弁当屋、総菜店
  • 飲食店
  • 書店
  • 雑貨屋
  • 金融機関(銀行、郵便局)
  • 病院、クリニック

アクセス

最寄り駅やバス停からの所要時間や、休日に行きたい場所へのアクセスの良さもチェックしたいポイントです。交通機関を利用しない場合、職場や学校などへの交通手段と所要時間を比較します。

アクセスの面から比べる際は、実際に移動してみるのが一番です。可能なら、普段の通勤・通学時間と近い時間帯に、移動してみてください。渋滞や混雑具合も肌身で感じられ、より通いやすい立地の物件を選ぶ参考になります。

昼間と夜で雰囲気が一変する町も多いため、昼と夜それぞれ、物件に足を運んで確認しても良いでしょう。

設備

住宅設備は、欲をいえばキリがありません。「最低限ほしいもの」「あると嬉しいもの」に分け、条件をより多く満たす物件はどちらか、考えてみましょう。

ちなみに、賃貸物件で人気の設備は以下の通りです。

  • バス、トイレ別
  • エアコン
  • フローリング
  • 独立洗面台
  • モニター付きインターホン
  • コンロ2口以上
  • オートロック
  • 宅配ボックス など

3~4階以上の物件なら、エレベーターがあると嬉しいでしょう。大きなクローゼットや洗浄機能付きの便座、追い焚き機能付きの浴槽なども、人気です。自分の生活を踏まえ、優先度の高い設備を備えた物件はどちらか、比較してください。

ガス

賃貸物件のガス契約は、大家やオーナーが決めています。入居者が、入居後に変更することはできません。毎日使うライフラインであるだけに、ランニングコストを無視できない要素。気になる物件が、都市ガスとプロパンガスのどちらを引き込んでいるか、確認しておきましょう。

コスト面に優れるのは、都市ガスです。同じ量を使ったときに、プロパンガスより数千円抑えられる場合もあります。ただ、都市ガスを使える物件は、数が限られます。

ガス会社ごとの費用の目安は、ガス会社のホームページ等で閲覧できます。不動産会社に物件のガス会社を確認し、ランニングコストを比較してみてください。

また、都市ガスとプロパンガスで、使用可能なガスコンロも変わります。プロパン用ガスコンロを持っている人が、都市ガス物件に入居する場合、新たに都市ガス用のガスコンロを用意する必要があります。

駐車場・駐輪場

必要な場合は、駐車場や駐輪場の有無と費用、さらに位置や広さも比較します。

駐車場があっても狭く、出し入れがしにくいと、毎日のストレスになります。道路に面した駐輪場は便利ですが、盗難のリスクも考えなければなりません。

出し入れのしやすさや安全性、面する道路の交通量や広さなど、総合的に比較し、使いやすい物件を選ぶようにしましょう。

QOLが上げる賃貸物件の比較ポイント

この章では、最優先で比較したい項目ではないものの、「あると嬉しい」「生活の質が上がる」比較のポイントを解説します。

※ OQL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)、生活の質

階数

階数は、1つ違うだけで眺望や日当たりに差が生まれます。2つの賃貸物件で迷ったら、階数も比較してみてください。

実際に物件に足を運び、室内からの状況をチェックすると、違いがよくわかります。

ただし、高層階にある物件の場合、エレベーターがないと不便です。エレベーターの有無も確認しておきましょう。

方角

物件が向く方角も、QOLに影響します。

南向きの物件は、日当たりの良さがメリット。ただ、夏場は暑くなりすぎる可能性があります。

西側に窓がある物件は、西日が差し込み、暑さ対策や家具の日焼け対策が必要になるでしょう。東側の窓は朝日が気持ちよく入る反面、早朝から室内が明るくなり目が覚める展開も考えられます。

快適に過ごせる方角は、ライフスタイルや在宅時間によって異なります。具体的な生活をイメージして、自分に合った方角の物件を選びましょう。

防音性

鉄骨造や鉄筋コンクリート造の方が、木造より防音性に優れています。防音性を重視したい人は、建物の構造にも注目してみてください。

ただし、実際の音の響き方は、周辺の交通量や入居者の暮らし方によって変わります。可能なら入居者の在宅率が高い時間帯に内見し、音の聞こえ方を比較してみてください。

洗濯機置き場

洗濯機は、室内に置き場所がある物件の方がおすすめです。

洗濯機を屋外に置くと、土ぼこりや雨だれで汚れやすく、劣化も進みやすくなります。メーカー保証の対象外になったり、寿命が縮んだりするおそれもあります。

下着や衣類を盗まれる可能性もあり、防犯面からもおすすめできません。

更新費用

一般的な賃貸契約は、2年を契約期間とします。契約から2年ごとに契約更新が発生し、更新料を払わなければなりません。賃貸更新料は物件によって異なりますが、「家賃の1か月分」が目安です。つまり、2年に1回は家賃相当の出費がある、ということ。

同時に、火災保険も更新になり、保険料(1万〜2万円程度)がかかるケースも多々見られます。

賃貸物件の更新費用は、無視できない額の出費。なかには「更新料無料」という物件もあるため、賃貸物件で迷ったら、比較したいポイントの1つです。

清潔さ

毎日歩く共有部が汚れていたり、ゴミが散乱したりしていては、気持ちよく暮らせません。また、清潔さに欠ける物件は、管理会社や入居者のモラルが低いことも考えられます。

2つの賃貸物件で迷ったら、物件の共有部が清潔に保たれているかどうかも、比較ポイントになります。

2つの賃貸物件で迷ったときの対処法

2つの賃貸物件で迷い、どうしても決められない場合の対処法を紹介します。

時間をおいて再考する

2つの賃貸物件で「迷う」のは、どちらの物件にも一長一短があるということ。どちらかに決める決定打がなく、もしかしたら「ほかにも良い物件があるかもしれない」と感じているかもしれません。

気持ちが揺れ動き、定まらない時に決めた物件は、後悔が残る可能性もあります。引っ越しまでに猶予がある場合は、いったん時間をおき、冷静になってよく考えてみても良いでしょう。

ただし、迷っているあいだに、気になる物件を他の人に契約される可能性がある点は、承知しておく必要があります。

エリアを変えてもう一度探してみる

どちらの物件にするか決め兼ねたら、エリアを変えてもう一度探す方法もおすすめです。エリアが変わると、物件の傾向や家賃相場も変わり、希望にマッチする物件を見つけやすくなるかもしれません。

また、特定のエリアに強い不動産会社もあります。「都内の湾岸エリアなら、スタートライングループ」といった具合です。そのエリアの物件を豊富に扱う不動産会社を探し、相談してみても良いでしょう。

客観的な意見をもらう

第三者の意見は客観的で、自分では気づけなかった観点を与えてくれる場合があります。物件を決め兼ねたら、周囲にアドバイスを求めてみてください。

友人やパートナーのほか、不動産会社の助言を受けるのもおすすめ。プロならではの視点で、迷っている物件を鋭く比較してくれます。

都内の賃貸物件探しならスタートライングループにお任せください

都内の賃貸物件探しなら、スタートライングループにご相談ください。スタートライングループは、中央区・湾岸エリアを中心とした物件に強い不動産会社です。

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まとめ

賃貸物件は、契約書を交わしてはじめて入居する権利が生まれます。2つの物件のどちらもが素敵だったとしても、入居できるのは片方だけです。

理想のライフスタイルや日々の生活をイメージし、より暮らしやすそうな物件を選びましょう。条件に優先順位をつけ、優先度の高い条件を多く満たす物件を選ぶと、後悔が少なくなります。

都内の物件探しは、スタートライングループがお手伝いします。どの店舗にも、賃貸物件選びに詳しいスタッフが待機しています。お気軽にご要望をお聞かせください。