賃貸物件のトラブルで多いのが「騒音」です。その中でも、楽器の使用によるクレームやトラブルが多く、自宅での楽器の練習にためらう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸物件にて楽器の使用における注意点をご紹介します。
自宅で楽器を練習したい人は参考にしてみてください。
賃貸物件で楽器を使用するための注意点

賃貸物件で楽器を使用するルールはいくつかあります。賃貸規約やルールをきちんと確認しておかないとトラブルを招いてしまいかねません。
ここでは、賃貸物件で楽器を使用するルールについて解説します。
賃貸情報や規約等に「楽器不可」の掲載があればNG
基本的に、賃貸情報や規約等に「楽器使用不可」と掲載されている場合は、楽器は使用できないルールです。また、楽器について記載されていない場合も使用不可の可能性が高いでしょう。
規約等に何も記載されておらず、楽器の練習がしたい場合は、一度管理人さんや大家さん、貸主さんに聞いてみるといいかもしれません。
しかし、「楽器可」や「楽器の演奏相談可」などの記載があれば、ルールを守って使用する
のはOKです。
電子ピアノならOKの物件もある
電子ピアノは、音量が調整できたりヘッドフォンやイヤフォンにつないで音を消すことができたりします。そのため、楽器の音が外部に漏れにくく、使用しても問題ないと考える人も少なくありません。
グランドピアノよりも機能性が高い電子ピアノは貸主によってルールが異なり、「大きな音が出ないならOK」とするケースもあるようです。ただし、規約や契約書等に「楽器禁止」と記載があれば、たとえ消音して使用しても禁止とする場合もあります。
また、防音用のカーペットやパネルなどを設置することを条件に楽器OKとする賃貸物件もあるようなので、楽器をどうしても使用したい人は一度相談してみましょう。
楽器で傷ついた室内は修繕費対応になる
楽器の使用によって部屋の壁や床が傷ついてしまった場合、退去時に原状回復費用として請求されることがあるので注意が必要です。通常生活で生じた傷ではないとみなされることが多いため修繕費が高額になるケースもあります。
無断で楽器を使用した場合は退去を求められる?
賃貸物件で楽器不可にもかかわらず無断で楽器を使用した場合は、住人や貸主、管理会社等から注意される可能性があり、トラブルを招く原因になります。
また、改善する様子がなければ、契約違反として退去を求められる可能性もあるので要注意です。
楽器使用可能な物件を探すには

普段から楽器を利用している人にとっては、新居でも気兼ねなく楽器を使用できたらいいですよね。
そこで楽器使用可能な物件を探す方法は、以下のとおりです。
- 楽器OKな条件の物件に絞って探す
- 不動産会社に楽器使用可能な物件を探していることを伝える
- 防音性が高い賃貸物件を探す
物件内見でチェックしたいこと

楽器使用可能な物件に絞り込んだあとは内見に進みますが、内見時にチェックしておきたい
ことがあります。使用する楽器を持ち込んでもOKかどうか、使用する部屋は防音機能があるかどうか、楽器を使用する時間帯などを確認しておきましょう。
音の反響を確認する
楽器を使用する部屋が決まっていない場合は、各部屋で音の反響を確認してみましょう。
やり方は簡単です。
部屋の真ん中に立って手を叩き、音が跳ね返ってくるかどうかをチェックしてみてください。音が跳ね返ってくると防音性が高いといわれています。
しかし、音の反響がない場合は防音性が低い可能性があります。
楽器を使用してもいい時間帯を確認する
「楽器使用可能」の物件であっても、「夜の時間帯使用OK」や「24時間使用OK」というわけではありません。
入居前には楽器使用可能な時間帯について事前に聞いておくとトラブルを避けられます。
決められた時間を守らない場合は、契約違反になる可能性が高いためトラブルを招く原因となるでしょう。
使用OK・NGの楽器の種類の確認
楽器使用可能な物件とはいえ、使用可能な楽器の種類が限定されていることもあります。
たとえば、ドラムやエレキギターなどは音が響きやすいため禁止している物件も少なくありません。
新居で使用する楽器の種類が使用可能なのかどうか契約前に確認することが大切です。
賃貸物件で楽器を使用するときの対策

できれば趣味の楽器は、自分の好きな時間に気分良く使用したいですよね。
ここでは、賃貸物件で楽器を使用するときの対策を解説します。
防音材を使用する
賃貸物件で楽器を使用するときは、防音材または吸音材を設置してみましょう。
市販のものであれば大掛かりな工事をする必要がなく、低コストで簡単に設置できるものがあります。
設置するときのポイントは隙間を作らないように設置することです。隙間ができてしまうと音が外に漏れる可能性があります。市販の防音材または吸音材を購入する際は、設置する壁のサイズを計っておくことが大切です。
防音室を設置する
部屋の中に防音室を設置することも可能です。
もともと組み立てられた防音室をレンタルすることができるため、工事をする必要がありません。念のため、防音室を設置したい旨を貸主や管理会社へ相談しておくことも覚えておくといいでしょう。
費用が高額になることが予想されますが、高い防音効果が期待できる対応策のひとつです。
室内に部屋を設置するため、ある程度広さのある部屋があるかどうかも事前に確認しておくといいと思います。
まとめ
賃貸物件では楽器が使用可能な場合と不可の場合があります。基本的に「楽器NG」と記載されていれば楽器を使用することができません。電子ピアノなど音量が調節できるものやイヤフォンで対応できるものは許可してくれる場合もあります。無断で楽器を使用した場合や規約を守らずに使用した場合は、トラブルの原因になったり退去を求められたりする可能性もあるので注意しましょう。市販の防音材や防音室を設置するのもおすすめです。
入居前に楽器の使用についてしっかり確認し、引っ越し後も楽しく楽器時間を過ごしましょう。
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