神保町の住みやすさは?一人暮らしには向いている?交通や治安、家賃相場を解説!

東京都の千代田区にある神保町は、昔から本の街として大変有名です。「本の聖地」だけでなく「グルメタウン」や「楽器の街」としても知られており、下町の雰囲気を多く残したエリアは魅力が満載。交通の要所でもあり、多くの方が行き交います。

この記事では、そんな神保町の基本的な情報や特徴、家賃相場、神保町で一人暮らしをするメリットなどについて解説します。都心で一人暮らしをしようと考えている方は、ぜひ町探しの参考にしてください。

神保町での一人暮らしは?街の基本情報と特徴

神保町は日本最大の古書店街として知られており、その名前は海外でも通用するほどの知名度を誇ります。またグルメタウンとしても有名で、特に知られているのはカレーの激戦区だということです。

明治大学を始めとする教育機関も多く集まっているため、本とカレーと学生の街として、独特の雰囲気を持っています。飲み屋街もありますが治安は比較的良く、女性の一人暮らしでも安心できる環境です。

神保町の特徴は、新旧が入り交じり、調和しているという点です。情緒ある古い商店や老舗の喫茶店、古書店などの中に尖ったデザインの新しいビルが建っていたりします。

また、神保町駅は都営三田線、都営新宿線、東京メトロ半蔵門線の3路線が乗り入れる接続駅であり、交通の便は非常に良好です。アクセス重視の方は住みやすい街と言えるでしょう。

神保町の住みやすさを支える住環境とは?

神保町が住みやすい街であるとされる、住環境をみていきましょう。代表的な理由には、交通の便の良さとエリアによって異なる雰囲気、充実した外食事情があります。

都内主要駅へ好アクセス

前述したように、神保町駅は都営三田線、都営新宿線、東京メトロ半蔵門線の3路線が乗り入れています。そのため渋谷、新宿、大手町、押上(スカイツリー前)など、乗り換えなしで行けるというアクセスの良さが魅力です。

東京駅までは電車で約8分。東京駅まで行くとJRの利用もできるため、都心エリアのどこにでも行けるということになります。

落ち着いた雰囲気・エリアによる違いも

昼間は人の行き交いが多くありますが、基本的にはオフィス街であるため、夜には町全体が静かで落ち着きます。

レトロな雰囲気の喫茶店や書店などが多いため、賑やかで華々しいというよりは、穏やかな雰囲気が味わえるでしょう。

ただし、エリアによって多少の違いがあります。たとえば神保町の西エリアでは大学やオフィスビルが多く居住用の建物が少ないため、昼間は明るく活気的ですが夜は少々寂しいことも。南エリアは特に緑が多く、飲食店や商店街、書店が集中しており穏やかな雰囲気を味わえます。そして北エリアは深夜営業のお店も多く、夜でも明るい雰囲気です。

日常の買い物から休日の外食まで充実

神保町駅から徒歩圏内に「マルエツプチ神田神保町二丁目店」や「まいばすけっと神田神保町」、「成城石井神保町店」などがあり、日常の買い物には困りません。少し歩きますが、駅から15分ほどのところにある「オリンピック淡路町店」は大型のスーパーマーケットで、週末のまとめ買いにも便利です。

そして学生と会社員の街であるため、とにかく外食は充実しています。学生向けのリーズナブルなチェーン店から人情溢れる個人商店、最新のカフェまで揃っており、食べると言うことに関して困ることはないでしょう。

神保町の家賃相場

神保町はオフィス街であり、比較的、住宅は数が少ないとされています。しかし大学があるため、一人暮らし向け住宅は散見されます。

家賃相場は半蔵門線沿いの駅の中では平均的ですが、都営新宿線と都営三田線沿いの駅の中では少々高めです。

では、神保町の家賃相場をみていきましょう。

【間取り別】神保町の家賃相場

間取り別に神保町の家賃相場を表にしました。

間取り家賃相場
1R9.6万円
1K11.8万円
1LDK/2K19.9万円
2LDK/3K28万円
3LDK46.5万円

家賃は物件の築年数や駅からの距離、日当たりや階数などによって変化するため、あくまでも目安として参考にしてください。

【近隣エリア比較】御茶ノ水・水道橋・九段下との家賃の違い

続いて近隣エリアと比較してみましょう。ワンルームの家賃相場です。

神保町御茶ノ水水道橋九段下
家賃相場9.6万円9.5万円9.3万円10.8万円

神保町は九段下よりは安めではありますが、基本的な相場はワンルームでも10万円を超えると思っておきましょう。

神保町で一人暮らしをするメリット

神保町は一人暮らしをするのに向いている町です。そのメリットを3つ解説します。

都心ならではの交通利便性

神保町駅の利用者からは、交通の利便性に関して高い評価が出ています。

  • 朝の通勤時間でも小田急やJRに比べると混雑はマシだと感じる
  • 少し歩けば九段下駅や水道橋駅も利用できて便利
  • 急行も停まるうえに遅延時の代替手段もあるところがよい

都営三田線は目黒駅から西高島平駅までを結ぶ路線で、あまり混まずに利用しやすい路線だと言われています。都営新宿線は新宿駅から本八幡駅を結ぶ路線です。ラッシュ時でも利用客が少な目であることが特徴としてあげられます。そして東京メトロ半蔵門線は、渋谷駅から押上駅までの路線です。通勤ラッシュ時には混雑します。

知的好奇心を満たす文化的な環境

日本最大の本の街として、文化的な環境が整っています。区立図書館の設備が整っていること、そして漫才や演劇、映画も楽しめる個性的な劇場が複数あるため、知的好奇心を十分に満足させられるでしょう。

外食派に嬉しい飲食店のバリエーション

神保町エリアは、カレー店が100店を超す激戦区として有名です。とは言えもちろんカレーだけでなく、居酒屋や天ぷら屋、中華料理屋、カフェなども多く、飲食店のバリエーションが大変豊かです。

外食文化が発達しているため、自炊は一切しないという生活スタイルでも困りません。

神保町に住む際に知っておきたい注意点

住めば都と言いますが、住んでからの「少し困った」はないに越したことがありません。そこで、神保町に住む前には確認しておきたい、注意点についても解説します。

スーパーの数が限られる

神保町駅の周辺には前述したようなスーパーがありますが、いずれも小型のスーパーであり、数は多くありません。

一人暮らしの方が日用品を整えるのに困ることはないはずですが、家族で生活をすると考えると不便に感じることもあるでしょう。

エリアによっては坂道が多い

東京は意外に坂道が多いと言われますが、神保町にも坂が散見されます。明治大学の周辺は緩やかな坂も急な階段もあるため、体力を使うこともあるでしょう。

休日は観光客で賑わう

本やカレー、楽器、ミニシアターなど、神保町はさまざまなことが有名で、休日には人が多く集まります。基本的に夜には静かになりますが、休日の街歩きでは観光客を見かける機会も多いと思われます。

神保町周辺のお出かけスポット

神保町周辺の、おすすめお出かけスポットを紹介します。ぜひ一度街歩きで訪問してみてください。

神保町書店街

神保町書店街とは、東京都千代田区神田神保町界隈をさします。靖国通りを駿河台下交差点から西へ向かいましょう。130店以上にもなる古書店が立ち並ぶ通りでは、ジャンル別の専門店なども見つかります。

さぼうる

さぼうるは長い年月人々から愛されてきた老舗喫茶店です。1955年創業で、レトロ&ノスタルジックな雰囲気が楽しめ、喫茶店ならではの食べ物が堪能できます。

神田古本まつり(イベント)

古本まつりは大型の古本イベントです。日本の文化や歴史の保存、その普及を目指して行われるもので、会場には専門の鑑定士が在籍し、希少価値の高い書籍の鑑定や買い取りも行っています。

神田古本まつりは毎年10月に開催されており、現在、国内では最大級の古本市のひとつです。

皇居・北の丸公園

皇居と隣接する北の丸公園は、かつての江戸城の北の丸が、戦後に公園として整備されたところです。

広大な敷地には戦前から残る常緑樹林に加え、紅葉やケヤキ、コナラ、クヌギなどさまざまな種類の木々が生い茂っています。桜の名所としても都内有数であり、森林浴が堪能できる場所です。

神保町はこんな人におすすめの街

神保町は、以下のような人におすすめの街です。

  • 通勤・通学時間を短縮したい人
  • 外食中心の一人暮らしを満喫したい人

都心各地へのアクセスが良好で、外食文化が発達していること、また、文化的刺激が豊富であることから、特に20代から30代の一人暮らしの方々にぴったりです。

経済的に余裕のある夫婦二人暮らしにもよいでしょう。ただし2DK以上になると家賃相場が25万円を超えることもあるため、高収入の世帯でなければ難しいと思われます。

神保町に住むならスタートラインに相談しよう

都心でありながら落ち着いた住環境であり、知的な趣味を追求しやすい神保町は、一人暮らしに向いた街です。

家賃相場はワンルームでも10万円を見る必要がありますが、築年数が古い物件や駅からの距離が遠い物件である場合、家賃は抑えることも可能でしょう。

神保町でのお部屋探しは、スタートラインへお任せください。現地の情報が豊富な担当者が、理想の暮らしを実現するお手伝いをいたします。希望の間取りや条件など、ぜひお気軽にお知らせくださいね。